“向上心を持つ”ビジョンに表示された「大切なこと」を持ち続け、及川投手が先発転向後初勝利を自らのバットでも祝いました。高校時には夏の甲子園、「第100回記念大会」にも出場した「持っている」投手。歴史の1ページを彩る見事なピッチング、勝利でした!
阪神・及川 プロ初安打初適時打でもぎ取った!4度目の正直で初先発星 “新球”カット「一番良かった」
(スポーツニッポンより)
出発の1勝だ。阪神・及川が5回4安打2失点の粘投で、今季3度目にして先発初勝利。巨人打線の反撃に遭いながらも、役割を果たした。
「序盤に(打線が)4点取ってくれてたんで、楽に投げられた」
打線の援護という“追い風”を背に、テンポ良くアウトを重ねた。5回に2点を失って降板となったものの、リードを保って救援陣にバトンを託した。
昨季は主に救援で33試合に登板。今春も1軍キャンプメンバーに選ばれ、球界屈指の安定感を誇るブルペン陣での激しい競争を勝ち抜くべく準備を整えてきたが、転機は初日のキャッチボール中だった。
安藤投手コーチから先発調整の打診を受けた。「もちろん、先発への思いがないと言えばウソになるんですけど…昨年、中継ぎで投げさせてもらって、やっぱり1軍で投げてナンボだなと。1軍で投げてこそ、というのを改めて感じたので。正直、どうなんだろうというのはあった」
1軍への「渇望」と先発への「憧れ」のはざまで揺れながらも、「まずは競争ですけどチャンスはある」と勝負に出た。先発転向と同時に、キャンプ中から習得に励んできたのはカットボール。先輩の村上にリリースの感覚を聞き、動画でも入念にチェックするなど試行錯誤してきた。その“新球”がこの日の投球を支えてくれた。
「今日はカットボールが一番良かったので、そこを軸に投球していけた」
プロ4度目の先発で待望の白星を挙げると同時に、バットでは初回2死満塁で左前にプロ初安打で初適時打となる一撃で、初打点をマーク。「何点取ってもいい」と満足げに振り返った。
横浜高(神奈川)では2年夏の第100回記念大会を含めて春夏3度の甲子園出場を誇った“申し子”。「100周年前日で、ある意味節目の日だなと思ってますし。そこでチームが勝てた」と胸を張った。甲子園の“99歳最後の日”に次代を担う背番号37が躍動した。
≪虎生え抜きでは11年渡辺亮以来≫
○…左前適時打でチーム4得点目の及川はこれがプロ初安打初打点。阪神の生え抜き投手では11年5月12日の広島戦で、渡辺亮が3回に中前適時打でプロ初安打初打点して以来13年ぶり。
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