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主砲・大山が決勝弾!交流戦初戦を白星で飾る

2025年6月3日、北海道北広島市のエスコンフィールドHOKKAIDOで行われた日本生命セ・パ交流戦、阪神タイガースは北海道日本ハムファイターズと対戦し、1対0で勝利を収めた。決勝点をもたらしたのは、主砲・大山悠輔の一振り。6回表に飛び出した値千金のソロホームランが、交流戦の幕開けを白星で飾る決定打となった。

この試合、両チームの先発投手が抜群の立ち上がりを見せた。阪神のマウンドを託されたのは才木浩人。開幕から好調を維持し続ける右腕は、この日も持ち前のキレのあるストレートと落差の大きいフォークを武器に日本ハム打線を翻弄。1回裏には三者凡退のスタートを切ると、その後もテンポ良く打者を打ち取り、8回を投げ抜いて被安打4、与四球2、奪三振6、無失点と文句なしの内容だった。

一方の日本ハムは、序盤は継投で阪神打線を封じていた。5回までは阪神に得点の隙を与えなかった。しかし、均衡を破ったのは阪神の4番・大山だった。

6回表、先頭打者として打席に入った大山は、日本ハムの玉井が投じた2球目、144キロの外角高めの直球を完璧に捉える。打球は快音を響かせてセンター方向へ一直線。中堅フェンス最上部に直撃し、跳ね返る形でスタンドへ吸い込まれた。ビジターながら詰めかけた阪神ファンからは大歓声が沸き上がり、スタンドは熱気に包まれた。

「なんとか先制したいという気持ちで打席に入りました。才木がすごく頑張ってくれていたので、どうしても援護したかった。いいスイングができたと思います」。

試合後のヒーローインタビューで、大山は冷静にその一打を振り返った。日本ハムの投手陣は普段対戦する機会が少なく、対応が難しい中で、大山は入念な映像チェックとシミュレーションで臨んでいたという。「自分でしっかり準備して、芯で捉えられたのは嬉しかった」と笑顔で語った。

試合を通して阪神打線は6安打に抑えられたが、大山の一発が唯一にして最大の得点源となった。才木の快投と、大山の決勝弾をしっかりと守り切った阪神ナインには、確かな連携と集中力が光っていた。特に6回裏、日本ハムが1死満塁の好機を迎えた場面では、才木が続く石井一成をフォークで空振り三振、代打・今川優馬を内野ゴロに打ち取り、ピンチを切り抜けた。この場面について才木は、「なんとかゼロで抑えようという気持ちだけだった」と振り返る。気迫の投球が流れを引き寄せ、試合の主導権を渡さなかった。

9回は守護神・石井大智が登板。わずか15球で三者凡退に封じ、試合を締めくくった。今季3セーブ目を挙げた石井は、「先発が頑張ってくれたので、最後はしっかり守ろうと。いい形で終われた」と充実の表情を見せた。

また、この日は日本野球界にとって特別な一日でもあった。長嶋茂雄・読売巨人軍終身名誉監督が前日に逝去されたことを受け、試合前には両軍の選手・スタッフが整列し、黙とうが捧げられた。球場には半旗が掲げられ、ファンからも「ミスターありがとう」「背番号3は永遠に」のボードが掲げられるなど、偉大な野球人への敬意があふれた一幕も。偶然にも、この日のヒーローとなった大山の背番号は「3」。まさに天が導いたかのような劇的な結末だった。

この勝利で阪神は4連勝となり、セ・リーグ首位の座をしっかりとキープ。さらに、広島との2連戦に続き、3試合連続の完封勝利という球団タイ記録にも並んだ。守備陣のミスが少なく、投手が最少失点で試合を作るという理想的な勝ちパターンが、このところ機能している。

交流戦は始まったばかりだが、阪神はセ・リーグを代表するチームとして、パ・リーグ勢との戦いに高い注目が集まる。翌6月4日も引き続きエスコンフィールドでの日本ハム戦が予定されており、連勝を伸ばせるかに期待がかかる。

試合後、大山は「まだまだ先は長いので、一戦一戦を大事に戦っていくだけ」と気を引き締めた様子だった。頼れる主砲が結果を出し、先発が踏ん張り、守備が支え、リリーフが締める。まさにチーム一丸となって掴んだ価値ある1勝だった。

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