セ・リーグ3位のベイスターズが日本一となり複雑な気持ちになった虎キチもたくさんいるでしょうけれど、来季に向けた戦いは既に始まっています。不動の4番・大山選手もFA権行使での移籍の可能性が話題になっています。なんとか慰留、チームに残ってもらいたいですね。
FA目玉は虎の4番とWBC優勝捕手 阪神・大山は宣言も、ソフトバンク・甲斐は熟考…5日から申請期間
(スポーツ報知より)
日本シリーズが終了し、フリーエージェント(FA)有資格者が権利を行使するための手続き期間が5日から始まる。注目の阪神・大山悠輔内野手(29)は4月に取得した国内FA権の行使を視野に入れていることが3日、分かった。また、ソフトバンクの甲斐拓也捕手(31)は行使について、熟考する意向であることが判明した。2人が行使した場合は、巨人など複数球団が調査を本格化させるとみられる。申請期間は土日祝日を除く7日間以内で、13日に締め切られる。
日本シリーズの激戦が幕を閉じ、5日からストーブリーグが本格化する。今オフ、FA市場の目玉となるのは虎の主砲と鷹の扇の要だ。
阪神・大山は、FA権の行使を視野に入れていることが判明した。関係者によると、チームに強い愛着と恩義を感じている一方で、一人の野球選手として新たなチャレンジへの気持ちや、他球団の評価を聞いてみたい思いがあるという。8年間のプロ生活を終えて人生の岐路に立ち、じっくりと行使の有無を含めて判断する模様。球団は藤川新監督のもと、2年ぶりのV奪回に向けた必要不可欠な看板選手に対して全力で慰留に努めており、宣言残留も認める方針だ。
16年ドラフト1位で阪神入り。2年目の18年から7年連続2ケタ本塁打を記録し、20年に自己最多28本塁打をマークした。昨季は全143試合で4番を務めて打率2割8分8厘、19本塁打、78打点の好成績。最高出塁率(4割3厘)のタイトルに輝き、18年ぶりリーグ優勝、38年ぶりの日本一の原動力になった。今季も主に「4番・一塁」を任され、持ち前の選球眼に加え、リーグ2位の得点圏打率3割5分4厘を残すなど勝負強さを見せた。
一方のソフトバンク・甲斐は、昨オフに球団から複数年契約を打診されたが固辞し、現状維持の単年2億1000万円でサイン。今年4月に国内FA権を取得した。球団は来季以降も絶対に必要な戦力として、すでに複数年契約と大幅な年俸増で残留を要請しているとみられる。
2010年の育成ドラフト6位で、17年からレギュラーに。「甲斐キャノン」と称される強肩を含む守備力の高さと、パンチ力を秘めた打撃で、侍ジャパンにも定着した。今年8月31日のロッテ戦では育成ドラフト入団選手では初の1000試合出場も達成した。
九州出身で鷹の顔として絶大な人気を誇る。甲斐本人も常々、育成時代から育ててくれたソフトバンクに「恩義を感じている」と話している。一方で「現役が終わるまで勉強だし、引退しても勉強」とも話している。日本シリーズに敗れ「負けて悔しいの一言しか出ない。(FAについては)これからじゃないですかね」と説明した。
セ・リーグを代表する4番打者と国内最高捕手が市場に出れば、争奪戦は必至。FA宣言した場合に備え、攻撃力アップと捕手強化を目指す巨人などが、調査に乗り出す可能性が高い。FAの申請期間は5日から13日まで。FA戦線の目玉となる2人の決断に注目が集まる。
◆大山 悠輔(おおやま・ゆうすけ)1994年12月19日、茨城県生まれ。29歳。つくば秀英(茨城)では甲子園出場なし。白鴎大を経て、16年ドラフト1位で阪神に入団。23年に最高出塁率、ベストナイン、ゴールデン・グラブ賞を獲得し、38年ぶりの日本一に貢献。8年目の今季は130試合に出場し、打率2割5分9厘、14本塁打、68打点、181センチ、94キロ。右投右打。推定年俸2億8000万円。
◆甲斐 拓也(かい・たくや)1992年11月5日、大分市生まれ。31歳。楊志館から2010年育成ドラフト6位でソフトバンク入団。13年11月に支配下選手登録された。今季は119試合で打率2割5分6厘、5本塁打、43打点。ベストナイン3度、ゴールデン・グラブ賞を6度受賞。18年の日本シリーズMVP。21年東京五輪ベストナイン。170センチ、87キロ。右投右打。推定年俸2億1000万円。
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