『弟分』の森下選手やサトテルにスポットライトが当たっても、猛虎打線の柱としてドンと構えるのは今季もこの大山選手です。相手投手にとっても一番イヤな存在であり続けてプレッシャーをかけてもらいたいですね!
阪神・大山悠輔、お兄ちゃんの働き打! 弟分の3番・佐藤輝明、4番・森下翔太が走者還せなくても…2適時打3打点!!
(サンケイスポーツより)
(オープン戦、阪神3-3オリックス=九回規定により引き分け、22日、京セラ)
あとは俺に任せるん打!! 阪神は22日、オリックスとのオープン戦(京セラ)に3-3で引き分けた。3戦連続ドローで、1戦を残して3年連続となるオープン戦勝率5割以下も決まったが、「5番・一塁」で先発出場した大山悠輔内野手(30)は早くも本番モードの勝負強さを発揮。3番・佐藤輝、4番・森下の凡退をカバーする2適時打でチームの全3打点を挙げ、その頼もしさが際立った。
5番に座る意味をひと振りで示した。〝弟たち〟がチャンスであっけなく凡退、凡退…。クリーンアップの最後に待ち構える大山が、2人をカバーする一打で魅せた。
「そこが仕事だと思いますし、あそこでゼロで終わるのではなく打点を挙げることで、チームももちろんそうですし、その前の2人の気持ちも変わってくると思う。ああいうところでのカバーは大事かなと思います」
2-3の八回。先頭の島田と中野の連打で無死一、二塁とし、打順は今季の虎の象徴ともいえる新クリーンアップに回ってきた。まずは3番・佐藤輝。初球真っすぐを思い切り振ったが、力なく三塁への飛球。そして次に打席に入るのは4番・森下。虎党の期待が高まるが、フルカウントから中飛に打ち取られ、2死まで追い込まれた-。
しかし、ここで満を持して打席に入るのが背番号「3」だ。初球、真っすぐをセンターへはじき返し、この日一番の歓声が鳴り響いた。前を打つ弟分の佐藤輝、森下の凡退を見事にカバーし、引き分けに持ち込んだ。
大山は1点を先制された一回にも、佐藤輝が四球を選び、森下が凡退した直後の2死二、三塁で三塁線を破る一時逆転の2点二塁打を放った。チームは3戦連続ドローでオープン戦の3年連続での勝率5割以下も決まったが、大山だけが全3打点をたたき出すなど本番さながらの勝負強さだ。18日には米大リーグ開幕戦のカブス-ドジャース(東京ドーム)を観戦したばかり。刺激を受け、今度は自分がグラウンドで表現する。
新しい並びが開幕まで1週間を切ったここで狙い通りに機能し、藤川監督も「〝線〟でいっていますから。(大山は)非常にランナーの多い場面で回ってくるようにはなってきているので。相手にプレッシャーを与えられるような打線の流れさえ作っていければ」と手応えを語った。
大山も「自分の中で臨機応変というか、いろんなパターンをもってやっていきたい。イニング、ランナー状況、いろいろ状況があるのでそういうところも見ながらやっていきたい」と力強い。
規定打席にこそ届いていないが、オープン戦打率は「・364」まで上昇した。開幕直前で見せた後輩を救う〝兄貴肌〟。大山が5番でドッシリと開幕を、チャンスを待ち構える。
■データBOX
◉…阪神のオープン戦での3試合連続引き分けは2008年3月15日ヤクルト戦(神宮)、16、17日巨人戦(東京ドーム)以来、17年ぶり
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