今季“シンデレラ・ボーイ”となってリーグ制覇に大きく貢献した大竹投手が、堂々の12勝目です。7回を終えたタイミングでは、自ら志願して8回まで投げ切った姿は頼もしく見えました。個人タイトルも視野にはありますが、それよりもチームの勝利のために。ポストシーズンでも腕を振り続けます。
阪神・大竹、最高勝率の夢つかむ12勝! 今季最多123球8回3失点、CS見据えて続投志願
(サンケイスポーツより)
(セ・リーグ、ヤクルト3-9阪神、23回戦、阪神16勝6敗1分、23日、神宮)個人成績もタイトルも頭になかった。阪神・大竹は目の前の打者を抑えることだけに神経を注いだ。今季最多の123球の熱投でつかんだ白星。何よりも試合後の虎党からの「大竹コール」と拍手喝采が喜びを増幅させた。
「順位が決まっているので消化試合って言われるけど、人生で今日しか来られない人もファンの中にはいると思いますし、一戦必勝という気持ちで投げました」
七回を投げ終えた時点で100球を超えたが、首脳陣に続投を志願した。「七回の投球が良い感覚だったのでもう一回いって新しい配球だったりを試したかった。CSに向けて良い登板になった」。三回には中前適時打を放ち、自らのバットで追加点。8―0の四回に4番・村上に2ラン、八回に塩見にソロを浴びたが、8回5安打3失点でお役御免となり、12勝目をつかんだ。
これで最高勝率のタイトル獲得の条件となる13勝まであと1。同タイトルはDeNA・東が勝率・882でリーグトップで、仮に大竹が13勝しても同・867と現状では上回ることはできないが、今後の東の結果次第でトップに立てる可能性は残っている。
岡田監督は「六回、(交代を)どうしようかなと思ったら、(打席が)回ってくるときにベンチ帰ってすぐ手袋はめてな」と続投の舞台裏を明かし、次回登板については「まだ決めてないよ。相手(東)次第やけどな」と話した。
あの忘れられない1敗があったから、今がある。7回4失点で今季黒星を喫した6月10日の日本ハム戦(エスコン)は「ダメージがめちゃくちゃあった」というが、西勇に言葉をかけられ、立ち直ることができた。
「7回4失点で何が悪いの? 信頼されているから七回までいかせてもらえるんやで」
結果も内容も自分のとらえ方次第。「ポジティブな方に目を向けていかないと」と考え方が変わった。北海道で味わった苦い思いが、ターニングポイントとなった。
「ここまでたくさんの人に支えられて12勝まできた。もっともっと勝てるように日本一になれるように頑張りたいと思います!」
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