思い出の地に駆けつけてくれた家族が見守る前で、大竹投手が今シーズン圧倒的に成長したその姿を見せてくれました。ファイナルステージでは第3戦の登板が濃厚となっています。大事な試合を任される決意を新たに、1球1球丁寧に投げ込む姿が印象に残りました。
阪神・大竹 プロ初登板の地で成長実感 直球好感触&変化球引き出し増 第3戦濃厚「CSもいいところを」
(デイリースポーツより)
「フェニックス・リーグ、阪神タイガース3-0韓国プロ野球選抜」(12日、生目の杜運動公園第2野球場)
阪神・大竹耕太郎投手(28)が12日、みやざきフェニックス・リーグの韓国プロ野球選抜②戦(生目第二)で先発し、5回1安打無失点に抑えた。プロ初登板の思い出のマウンドで、熊本から両親も駆けつけた中、快投を披露。18日から始まる「2023 JERA クライマックスシリーズ セ ファイナルステージ」で第3戦の先発が濃厚な左腕が、順調な仕上がりを見せた。
両親が見守る中、原点のマウンドで大竹が成長した姿を見せた。そして勝負のポストシーズンへ、収穫もたっぷりだ。
「固定概念にとらわれずにいろいろできた。これくらいの余裕を持って投げられれば、CSも大丈夫かな」
「真っすぐをしっかり投げる」ことをテーマに、立ち上がりは直球を多投。ストライクゾーンの枠内に投げることを意識した。初回は味方の失策で1死一塁となったが後続を断ち無失点に。直球には「ファウルが取れたり、感覚もよかった」と好感触を得た。
公式戦ではほぼ使わないカーブも試した。前日にはオリックス・宮城のカーブの動画をYouTubeでチェック。「ゾーンに投げようとするカーブにバッターのタイミングが合っていなかった」と発見を生かして、2球ストライクも奪った。
「バッターが見上げるような目線の使い方になった」といい、ツーシーム、カットボールの横の変化に縦の変化が加わることで「あったらもっと楽かな」と一つまた引き出しも増えた。80キロ台のスローボールも交えた緩急自在の投球で5回1安打無失点。先発が濃厚なCSファイナルS・第3戦へ向けて順調な仕上がりを見せた。
大竹はソフトバンク時代、生目第二球場で行われた練習試合でプロ初登板。「(マウンドが)掘れるんで(笑)。それでも対応できるようになったのは成長かなと思います」。原点の地を懐かしみ、進化も感じた。
この日は両親も熊本から2時間半、車を走らせ応援に駆けつけた。父・紳一郎さん(64)はリーグ優勝に貢献した息子に「本当にうれしいというか幸せ」と話し、母・和子さん(61)は「どの試合でも息子が投げる前は緊張します」と親心をにじませた。この日もしっかり雄姿を届けたが、「CSも来るらしいので、いいところを見せられたら」と大竹。“孝行息子”が日本一にも貢献する。
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