延長12回死闘でドロー。セ貯金独り占め!

延長12回死闘でドロー。セ貯金独り占め!

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延長12回、今シーズン最長となる4時間36分の死闘の末サヨナラ負けの危機を近本選手の好守で凌ぎ切ったタイガース。勝てなかったが負けなかった。こういう試合を積み重ねてきた結果、リーグの貯金を独り占め!この調子で首位固めといきましょう!

阪神が4時間36分死闘の末に引き分けセ・リーグの貯金を独占 打点を挙げれば8戦不敗「大山神話」も継続
スポーツニッポンより)

 阪神は1日、広島と今季チーム最長の4時間36分、延長12回の死闘の末、2―2で引き分けた。初回に大山悠輔内野手(29)が先制適時打、2―1の7回に同点に追いつかれたが、勝ち越しは許さなかった。大山が打点を挙げた今季8試合は7勝1分け、今季6度目となった延長戦は2勝4分けと、2つの不敗神話は継続。貯金6をキープした。貯金1だった巨人と勝率5割だった中日が敗れたため、セ・リーグの貯金を独占した。

 4時間30分を超える死闘を、徒労に終わらせない。後攻有利と言われる敵地での激戦でも、昨季の王者が底力を発揮。延長10回2死二塁、最終12回1死一、二塁を、意地と執念で守り切った。今季6度目の延長戦でも猛虎の粘り強さだけが際立ち、延長戦成績はこれで2勝4分け。ホーム、ビジターとも、まだ黒星は喫していない。

 「次の1点を取り切れなかったので、こういう(苦しい)展開になった。追加点を取っていけるように考えながらやっていきたい。負けなかったのは大きいが(チームは)勝ちにいっているので、勝てるように頑張る」

 声の主は4番・大山だ。初回2死二塁の好機で先発・大瀬良から左前へ先制適時打。カウント2―2から外寄りの138キロカットボールに鋭く反応した。開幕当初の不調からは徐々に脱却し、4月19日の中日戦からこの日まで、10試合で計9打点をマーク。さらに、打点を挙げれば今季8戦で7勝1分け。不敗神話の主人公は、快打に満足感を浮かべた。

 「とにかく先制点が欲しいと思っていたし、追い込まれていたが、走者を還すことができてよかった」

 今季、自身が苦手としていた広島を攻略したことに意味がある。対広島で大山は、試合前時点で12打数1安打、打率・083と低迷。セ5球団の中では最悪の数字が残っていた。だがそれも過去の話。9回の第4打席でも守護神・栗林から、信条とする全力疾走で遊撃内野安打をもぎ取った。6日から甲子園で、そして21日からは再び敵地で、今月は残り6試合組まれている昨季の2位・広島相手に嫌なイメージを植え付けるべく、全力でグラウンドを駆け回った。

 5月の初戦を終え、貯金6の阪神がセ界の貯金を独占した。巨人が3連敗し、勝率5割。開幕から旋風を起こした中日も敗れて、借金生活に入った。シーズン10試合消化以降で阪神が貯金を独占するのは和田監督時代の15年7月6日以来、9年ぶり。2位・巨人とのゲーム差も「3」に開き、3日からは、大型連休で沸く東京ドームでの「伝統の一戦」が幕を開ける。初戦はミスター・プロ野球の名を冠したメモリアルゲーム「長嶋茂雄DAY」。虎が誇る「背番号3」が、宿敵を黙らせる一撃を見舞う。


 《阪神の貯金独占は15年7月6日以来》セ・リーグは首位の阪神が貯金を独占。セで10試合消化以降にリーグの貯金を独占するのは、22年前半戦終了時のヤクルト以来で、阪神では15年7月6日以来9年ぶり。同年は交流戦でセが44勝61敗3分けと大きく負け越したため、阪神は貯金1で首位だった。

 

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