完敗となってしまった試合の中で、1軍デビューを果たした野口選手が放った痛烈な打球に注目が集まりました。守っても強肩を披露する一幕もあり、ここからの伸びしろがまだまだありそうです。1軍定着、スタメン奪取に向けて必死の挑戦が続きます。
野口恭佑「そら誰が見てもええやんか」デビュー戦で痛烈打球、いきなり岡田監督絶賛
(日刊スポーツより)
<ヤクルト6-1阪神>◇29日◇神宮
誰が見てもエエやん。阪神野口恭佑外野手(23)がデビュー戦でいきなり岡田監督に褒められた。5回2死から代打でプロデビュー。9回先頭での第3打席にはヤクルト清水の初球直球を捉えて、痛烈なライナーが一直線で三塁方向へ。三塁手のグラブに収まり、プロ初安打とはならなかったが、球場の左半分を埋め尽くした虎党も大歓声だ。
野口は「惜しかったんですけど、次につながると思うので、また切り替えてやっていけたら」と納得の内容。これには岡田監督も「そら誰が見てもええやんか。打球を見ても。ストライクをあないして打てばええだけの話やから」と絶賛だ。
初打席も冷静だった。5回に代打でコールされ、打席へ。「緊張もあったんですけど、落ち着いてプレーできた。自分が打てる球を打とうと思っていました」。だが、ヤクルト奥川の3球目、内角高めの変化球が左手首付近に直撃。大事には至らず、死球で出塁した。記念の初打席でいきなり“大当たり”。「違う意味で爪痕残してしまった」と苦笑いだった。それでも2番中野の中前適時打で生還し、初得点。「それもチームに貢献することが大事なので、良かった」と笑みがこぼれた。
外野の定位置争いで生き残る。指揮官は試合後、この日3打数無安打1三振に倒れて途中交代した森下に「悪いどころちゃう。ナンボ言うてもあかんわ」と苦言を呈した。森下と同学年で同じポジションの野口。今日30日にスタメン起用される可能性もゼロではない。「チャンスを与えてもらっている中で、結果を残していかないといけない。まずは目の前のことに集中してやっていけたらなと思っています」。岡田監督も認める自慢の打撃で猛アピールを続ける。
○…母和香子さん(51)も球場で観戦し、声援を送った。早朝5時半に自宅を出発。飛行機に乗って息子の晴れ舞台を訪れた。「たくさん打席が回ってきて手に汗握りました。ファンの皆さんの歓声が本当にすごくて、うるっときました」と感激。デビュー戦で躍動する姿に「最後まで落ち着いていたように見えました。1歩ずつ前進していると思います。打席を見ていても次につながっていくんじゃないかな」と活躍を願った。
○…野口の大学時代の恩師、九産大の大久保哲也監督(61)もエールを送った。プロ初出場の結果を伝え聞き「1軍初打席がデッドボールというのがまたあいつらしいですね」と教え子の“らしさ”に思わず笑った。今季も指導の合間を縫って野口が出場する2軍戦の映像を見ていた。「ファームの成績も良くて、1軍に呼ばれる予感がしてました。ヒットの内容が良いですよね」と教え子の好調を感じており、プロ初安打へ期待を寄せた。
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