“完敗”に言い訳なし。岡田監督が攻守に苦言

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5時間超えのナイター直後の移動、即ゲーム。確かにきついタイトスケジュールでの試合を覇気なく落としたタイガース。しかし“まあ、今日は仕方ないか”という諦めムードを岡田監督は一掃しました。負けていい試合など1つもありません。今日はもう一度手綱を締め直し、きっちり勝ってください!

岡田監督は〝価値ある敗戦〟を全面否定「きのう(の試合)は関係ないやんか」
東スポWEBより)

負けにええも悪いもヘチマもあらへんわ――。阪神は6日の楽天戦(楽天モバイル)に1―4で敗戦。前夜のロッテ戦(甲子園)で7人の中継ぎ投手をつぎこむ今季最長の5時間7分という超ロングゲームを戦った岡田虎は、翌朝の仙台への長距離移動もあいまってヘトヘト状態。チームを救うべく、先発の村上が8回を4失点完投と力投したが、打線が6安打1得点とつながりを欠いた。

 背番号41の頑張りもあり、チームの生命線である中継ぎ陣の消耗だけは防ぐことができた。セ・首位を快走するチーム状況も考慮すれば「価値ある敗戦」と捉えることもできたゲームだったが、試合後の岡田彰布監督(65)はそのような〝甘えた〟考えを厳しい口調で全面否定した。

「きのう(の試合)は関係ないやんか。村上はアレぐらい投げられるいうことやろ。そんなんオマエ、別に勝ってたらブルペン投げさせているよ」。シーズンの潮目が変わりやすい交流戦。「価値ある敗戦」という逃げ口上はチームの緩みにもつながりかねないだけに、しっかりと周囲を引き締めた。

 指揮官の怒りの矛先は打線にも向かった。開幕から「3番・左翼」で固定起用されてきたノイジーはこの日も4打数無安打。直近6試合合計で24打数1安打とドン底の打撃不振に陥っている。2番打者の中野が4打数3安打と猛打賞をマークしていただけに、次打者の打棒の冷え込みが打線の分断を際立たせた格好だ。

 岡田監督は「ちゃんとストライクを打つ人間と、ボールを打ってる人間と…。もう俺もそんな辛抱でけへんからな。ハッキリ言うてな」とあきれ顔でノイジーのスタメン落ちを示唆。「立っといたら全部四球やん。そんなん何十回目よ」と容赦なく背番号7を切り捨てた。

 大量の貯金の上でアグラをかいている余裕などどこにもない。長丁場のシーズンの恐ろしさを知り尽くす歴戦の将は、落とし穴へと続くワナを注意深く探し続けている。

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