気づけばチーム最年長となった西投手が、これまでの実績の上に胡座をかく事なく、さらなる進化のためにフォーム改造に着手する事を明かしてくれました。リスクを取ってでもさらなる高みを目指す。若虎たちにその心意気を背中で見せてくれるはずです!
阪神・西勇輝が投球フォーム改造「結果が出なかったら、やめるだけなんですよ」昨年12月は米国トレ
(サンケイスポーツより)
阪神・西勇輝投手(34)が20日、甲子園球場の室内練習場で自主トレを公開。プロ17年目、35歳シーズンを迎えるチーム最年長右腕は「屈曲伸展」を意識した新投球フォームに変えることを明かした。ベテランにとってはリスキーな取り組みだが「もっと成績を伸ばしたいんです」と2025年は自分史上最高を目指す。
室内に響くキャッチボールの捕球音が西勇の決意を物語る。「今年はフォームをめちゃくちゃ変えるんです」-。今季35歳シーズンを迎えるベテランがリスクを冒してでも未来を切り開く。
「練習内容なんて正直、変えなくていいんです。14年間ローテーションでやってきて、一年間投げられていないこともないし、(壁に)ぶち当たってもいない。けど、そこを変えるのは、もっと成績を伸ばしたいんです」
プロ17年目を迎えるチーム最年長右腕は、昨季は21試合に登板して6勝7敗と負け越したが、防御率2・24をマーク。現状維持でも十分な数字だが、飽くなき向上心が体を動かす。昨年12月には米ロサンゼルスに渡り、15日間の滞在で細かいデータを解析し、フォーム改造にも着手した。
新投球フォームは左足の屈曲伸展(関節を曲げる、伸ばす動作)を意識。年齢を重ねるにつれて、これができなくなると、球速が落ちるデータが明確に出ており、「最初はめっちゃ難しかった。細かく言われるけど、実践しないと」と、いつまでも年齢にあらがうつもりだ。
こうした考えになったのは2023年の夏。不振で2軍落ちしていたときに思考を変えた。「マイナス方向にはめちゃめちゃ考えられるんですけど、自分で未来を考えないと、切り開けない。未来を見据えるようになって、自分の中で劇的に変わった」と振り返り、毎朝ノートに自分の夢を書き、それがかなうように行動している。
自主トレは例年の沖縄から「いろいろしたいことがあったんで」と甲子園に拠点を移し、後輩で縁戚にあたる西純と自主トレを敢行。厳しいインターバルトレーニングで心拍数を上げるなど、メニューも一新した。
この日は3時間汗を流したが、報道陣に公開したのはキャッチボールのみ。「残り少ないプロ野球生活でパフォーマンスをしている場合ではない。周りに見せびらかすんじゃなくて、自分の決めた軸だけは変えずに。一球一球、大事に集中して投げる」と雑念を排除している。
「これで結果が出なかったら、やめるだけなんですよ。ホンマに。だってもう成長がないので。これだけの策をとってできなかったら、めちゃめちゃ踏ん切りがつく」
キッパリと言い切った西勇。34歳の今、プロ野球生活で一番燃えている。
★青柳の移籍には「普通に寂しいね」
西勇は3歳下の青柳晃洋投手(31)がポスティングシステムを使用して米大リーグ、フィリーズとマイナー契約を結んだことに「普通に寂しいね。プライベートも寂しいし」と戦友との別れを惜しんだ。最年長として改めてチームを引っ張る意識については「ないない」と一蹴。「若手の村上とか、才木とか、彼らも(高い)意識を持っているので、今以上に持つんじゃないかな」と自然と生まれる競争を期待した。
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