先発の西勇輝投手がタイガースで50勝目を挙げました。これで史上7人目となる両リーグでの50勝達成です。タイガースへ移籍した直後は、人気球団でやっていけるのか、本当に必要な投手なのかと陰口を叩かれる事もあったようですが、今やチームにとってなくてはならない貴重な存在です。おめでとうございます!
阪神・西勇輝、史上7人目セパ50勝
(サンケイスポーツより)
(セ・リーグ、阪神10ー4ヤクルト、18回戦、阪神11勝7敗、21日、京セラ)
訪れたピンチも熟練の投球で粘り切り、先発の役目をしっかりと果たした。阪神・西勇輝投手(33)が6回4安打3失点でつかんだのは、節目の虎50勝目。連勝を決めた中で輝きを放つ、投打にわたる活躍だった。
「球数はかかったけど、投手として最低の最低の最低限(の仕事)ができてよかった」
二回を終えて6―0と序盤から大量援護をもらった。その中でも、緩急を自在に操って打者一人一人を確実に抑え続け、五回1死まではノーヒット投球だった。この回は山田の初安打となる内野安打からピンチを背負って長岡に反撃の中前2点打を許し、さらに8―2となった六回も1点を失ったが、傷口は最小にとどめてゲームを作った。
打席での活躍も目を見張り、二回には左中間への二塁打で4点目をもぎ取り、三回にも三遊間を破って3年ぶりのマルチ安打をマーク。「相手投手に隙を見せて、『こいつ打たないだろうな』と思わせて振っています」とおどけたが、五回には近本の遊撃への2点内野安打を呼ぶ送りバントもしっかりと決め、自らの背中を確実に押した。
虎6年目での節目の50勝目はかつての本拠地でつかんだ。移籍前のオリックス時代には74勝を積み重ねており、セ・パ両リーグで50勝以上を挙げたのは史上7人目という快記録。「達成している人が7人と、少ない。無事にいけて良かった」とまた一つ手にした勲章には喜びを口にした。
プロ16年目に突入しても、凡事徹底は欠かさない。例えばこの日の二回1死。宮本を投ゴロに仕留めたシーンで一塁・大山のミットに収まったのは、全力投球したような剛速球だった。打ち取られた打者が〝完敗〟を認めて全力疾走をやめるような投ゴロでは、投手も安全第一で緩く送球することがよくあるが、西勇にすれば「事が起きないように」プレーすることがグラウンドに立つうえでの大原則。投球さながらの一塁送球にはそんな姿勢が表れている。
「防御率もいい感じにきているし、イニングも徐々に消化できている。けがだけはないように(していきたい)」
チームの勝利のために、マウンドには1イニングでも長く立ち続ける。残す戦いに向けて、チーム最年長はまた気を引き締めた。
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