新外国人ニック・ネルソン投手がライブBPに登板。いくつもの球種を投げ分け、潜在能力の高さを見せてくれました。日本の野球にしっかりアジャストしつつ弱点の改善が進めば、貴重な戦力となってくれるでしょう。楽しみな存在です。
阪神・ネルソン 10センチの“隙間”をふさげば外国人枠争いで対等に競争できる
(スポーツニッポンより)
阪神のニック・ネルソンが2度目のライブBPに登板した。井上広大や井坪陽生らに全29球を投じて、「フォーシーム、スライダー、チェンジアップ…、きょうは全球種を試したよ」と振り返った。
本紙評論家の亀山つとむ氏はグラウンドにおりて、打撃ケージ後ろから新外国人をチェック。すぐにある一点が目にとまったという。現役時代から身についている打者目線での景色だ。
「左足を上げる時に、右手がグラブから少し離れるんだよ。それ自体が悪いわけではないが、握っているボールとグラブの間に距離ができるので、あれでは球種がバレてしまう恐れがある」
実際に打者の後ろにいた亀山氏からも、右手首が見えていた。球種を変えるごとに、手首が立ったり寝たり角度の違いが分かったという。阪神の各打者はまだ知らないまま“対戦”していたが、シーズンが近づけば、他球団007による“この時は真っすぐ、こうなればスライダー”など解析が進む。球種がバレバレとなれば、たとえキレがいいボールでも対応されてしまう。
クセを修正できれば問題ないが、投球フォームは繊細なだけにすぐには変えづらい。29歳になるまで染みついたものもある。安藤優也投手チーフコーチの対策は、大きなグラブへの変更だった。
「ちょっと小さいんだよね。本人には大きいのに替えるように言いました。日本の野球の方が、そういう弱点をすぐに見つけてくるからね」
ネルソンにはナックルボーラーの話題が先行しているが、同じように今、揺れ動いているのが投球そのもののイメージだ。真っすぐは力強く、チェンジアップもしっかり抜けていて打者の反応からもかなり有効になりそう。実際に昨年、メジャーでも2球しか投げていない。全96球の内訳はシンカー28、フォーシーム26、スライダー23、チェンジアップ17、そしてナックルが最少で2となっている。
単なる異色助っ人ではない。大きく新調されるだろうグラブで、投球時にできるわずか10センチほどの“隙間”をふさぐことができれば、ジェレミー・ビーズリーやハビー・ゲラらとの外国人枠争いでも対等に競争できる。
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