優勝を決めた今、一番怖いのは主力クラスの負傷です。全試合フルイニング出場を目指す中野が、イレギュラーバウンドのゴロが顔面に当たり流血するシーンがありました。出場を続ける意欲は素晴らしいですが、ケガだけは気をつけてほしいですね。
【虎になれ】岡田阪神 この時期、ケガはこわい だからこそ失策は避けろ
(日刊スポーツより)
<広島3-9阪神>◇16日◇マツダスタジアム
ヒヤリとさせたのは8回の守備だ。広島・田村俊介が放ったゴロが中野拓夢の前でイレギュラー。打球が顔面付近に当たった。いったんベンチに下がった中野。アゴに赤い傷はついていたが大事には至らなかったようだ。
優勝を決めたこの時期、何より怖いのはケガだろう。ケガを避けたいのは常に同じだろうがポストシーズンに向けたこのタイミングで故障離脱すれば、復帰する時間がないだけに絶対に避けたいところだ。
この日、130試合目にして阪神はワーストの1試合4失策を記録してしまった。1回、いきなり中野がファンブルすると5回には大山悠輔。さらにブルワーが登板した6回は1死一塁から佐藤輝明が失策。この回は木浪聖也にも失策が出て、3失点。これで一、二、三塁、遊撃と内野すべてにミスが出たことになる。
「練習から少しグラウンドの状況がよくないかな、とは思っていたけど。でもそれは言い訳になる。失点につながっているわけやし、肝に銘じてもう1度、取り組まないとね」
内野守備走塁コーチ・馬場敏史はそう話した。つけ加えれば「グラウンド状況とかの言い訳はできない」と話したのは木浪も同じである。これで阪神の今季失策数は「78」となって広島の「75」を抜き、またワーストとなった。
面白いというと表現が違うかもしれないが、これまでも書いてきたように今季の特徴は失策が出ても負けないということだ。この日で複数失策が出た試合は「15」。その戦績は7勝7敗1分けのイーブンだ。それでも、ここまでの「貯金36」から考えれば、やはりよくないとは言える。
なにより気をつけたいのは失策が続く状況はケガや故障にもつながるのではないか、と思うことだ。悲願のVを決め、個人記録があるとしても、残り試合、どうしても“緩み”のようなものは出てくる。
「守備の方も、グラウンドも難しい中で、大変だと思うけどみんなでプレーに集中して。楽しみにして見にきてくれる人がいるんで、しっかりやりたいなと思います」
そう言ったのは実質、主将とも言うべき坂本誠志郎だ。その通り。虎党のため、野球ファンのため、野球が好きでいてくれる子どもたちのためにもプロは常にうまいプレーを見せてほしいのである。優勝チームならなおさらだろう。
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