シーズン途中でのフォーム改造はリスクが大きい。そんな事は百も承知で、それでも中野選手は短期決戦を勝ち抜くためにモデルチェンジを選択しました。2年連続の日本一へ、ここからは突っ走るのみです!
阪神・中野拓夢の賭け すり足打法に改良 シーズン最終戦ではマルチ安打 CS短期決戦にかける
(サンケイスポーツより)
阪神・中野拓夢内野手(28)が10日、12日に甲子園で幕を開けるDeNAとのクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージに向けて打撃フォームを改良したことを明かした。レギュラーシーズン中は苦しんだ打撃面の調子を取り戻すべく、右足のステップを抑えるなどして安定感を追求。2年連続日本一に向けて「後ろにつなぐ打撃ができるように、やっていきたい」と結果に結び付けていく。
打線につながりを生むためにも、モデルチェンジにかじを切った。ポストシーズンを前にし、中野が打撃フォームを改良。本来の姿を取り戻すために、賭けに出た。
「あまりステップを大きくとらないような感じにしてから、ボール(に対して)もブレなく、自分の思った通りの形でスイングできるようになったので、変えました」
打率3割を目標の一つに据えて臨んだ今季だったが、結果は・232(547打数127安打)。164本の快音を残して最多安打のタイトルを獲得した昨季から一転、安打数は1年目に並ぶ自己最少となり、3日のDeNAとのシーズン最終戦(横浜)後には「チームにもっともっと貢献できるという場面も多かった。自分としても本当に苦しい一年という感じもあった」と反省を口にした。
その悔恨を晴らせるステージが、控えるポストシーズンだ。悪い状態を打開すべく〝メス〟を入れたのは、投手側の右足。シーズン中は高く上げてタイミングを取っていたが、それによって体は前傾になり、バランスが微妙に狂っていた。シーズン最終盤ではその右足を以前よりも低く上げ「左足に(体重を)残す感覚」と軸足で回転するイメージでバットを振るフォームに変更。すると3日の試合では2安打をマークし、7日の全体練習でのシート打撃でも才木から左前打を放った。「最後の最後である程度、いい形で打席も送れましたし、シート(打撃)をしている感覚も、自分の中で悪くない」と好感触は全身に残っている。
近本が前にいて、後ろにはセ・リーグの得点圏打率ランキング2、3位の大山と森下がいる。相手より一度でも多くホームを踏むために欠かせないのは打線のつながり。中野自身も2番打者として求められる役割をしっかりと理解している。
「自分の状態が上がれば、もっともっと得点は増えると思う。なんとかチャンスメークをしたり、うしろにつなぐ打撃ができるように、やっていきたい」
選手会長の断が実を結んだとき、虎はハマの星もGも食らう。2年連続日本一への道は、よみがえった姿で駆け抜ける。
★今季の中野VTR 2023年はチームがリーグ優勝、日本一となる中でフルイニング出場を達成。初の打撃タイトルとなる最多安打を手にしたが、今季は規定打席到達者でワーストの打率・232に。盗塁数も自身初の1桁となる6にとどまった。7月17日の巨人戦(東京ドーム)では先発を外れ、連続フルイニング出場も241でストップ。新選手会長として挑み全143試合に出場したが、ホロ苦いシーズンとなった。
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