コンバートされたセカンドのポジションでフルイニング出場でリーグ制覇、日本一へ大きく貢献した中野選手が、年棒1.5億円でサインしました。来季からは新選手会長として、名実共にニューリーダーとしてチームを牽引してください。
中野拓夢が描くキャプテンシー WBCで実感「大谷さんのようなリーダーにはなれない」
(スポーツ報知より)
虎の背番号51はどんなニューリーダーになるか――。阪神・中野拓夢内野手(27)が10日に兵庫・西宮市内の球団事務所で契約更改交渉に臨み、8000万円増の年俸1億5000万円でサイン。プロ3年目での大台突破に「球団から『ケガもなく長い1年を頑張ってくれた』と言っていただいた。満足しています」と笑顔を見せた。
二塁へコンバートされた今季は、フルイニング出場を果たし打率2割8分5厘、2本塁打、40打点。ゴールデン・グラブ賞にも輝いた守備力で内野のセンターラインを引き締め、チームの38年ぶり日本一に大きく貢献した。安打数164もリーグ最多タイ。「来季の目標は連覇と打率3割到達」とさらなる飛躍を誓う。
今春に開催されたWBCでは侍ジャパンの一員にも選出され、世界一の栄光も味わった。「ここまでいい経験をしていいのかなというくらい濃い1年だった。これ以上のことがこの先あるのかなと考えながらやっていた」と振り返る。この日の会見では米ドジャースへの移籍が決定した大谷についての質問が飛ぶ一幕も。10年総額1015億円という天文学的な契約に「『なんだろう、この金額は…』と、お金に目がいきました。『憧れるのはやめましょう』と言ってましたが正直、憧れながら見ていた」と苦笑いするしかなかった。
今年の3月下旬、WBCの戦いを終え、阪神に合流した際には「大谷さん? バケモノでしたよ。飛距離とか見てもね。プレーや実績だけでなく、言葉でもチームを引っ張る姿は強く印象に残りました」と〝世界最高額プレーヤー〟と過ごした日々を明かしていた。投打が一丸となってまとまり、世界の頂点をつかみ取った侍の戦いの中で、リーダーという存在の重要性を再認識した。
中野は今オフに阪神の新選手会長に就任したばかり。黄金時代を迎えようとしている虎の新リーダーとして責任は重大だ。「たぶん自分は大谷さんやダルさんのようなリーダーにはなれない。でも自分にできる範囲のプレーだったり試合に取り組む姿勢で背中を見せること、チームを引っ張ることはできると思う」とも語る。
どちらかといえば寡黙なタイプだが、来季以降タテジマでどのようなリーダー像を見せてくれるのか。球界の頂点に立つプレーヤーをその目に焼き付けた経験は、これからの虎の大きな力になってくれるだろう。
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