連敗中の嫌な雰囲気を、この男があっさりと払拭してくれました。今シーズン大ブレイクの村上投手が、7回を3安打無失点に抑え堂々の9勝目。当初より目標に掲げていた2桁勝利へリーチをかけました。安心して見ていられる風格も板についてきましたね。
村上頌樹7回0封で9勝目「絶対いけるから、10勝や!」先輩に“上方修正”された目標
(日刊スポーツより)
<ヤクルト2-4阪神>◇1日◇神宮
阪神村上頌樹投手(25)が、虎党の大歓声を浴びながら充実感に浸った。「しょっぱなを取れたっていうのは、よかったです」。7回3安打無失点で大竹に並ぶチームトップの9勝目。新人王候補の大本命が、プロ初の2桁勝利に王手をかけた。「ピンチもあったけど自分の役目は果たすことができた」とうなずいた。
唯一、得点圏に走者を許したのは7回のみ。先頭宮本にプロ通算492人目の対戦で初となる死球を与えたが、乱れることはなかった。右翼から左翼方向へ吹く強い風による1発を警戒し「低めをずっと意識していた」と丁寧に投げ込んだ。 6回の3者連続を含む9奪三振。自身10試合連続でクオリティー・スタート(6回以上、自責点3以内)を記録し、防御率1・79でリーグトップをキープした。目標の規定投球回到達まであと17イニング。東洋大時代に主戦場とした庭の神宮で、チームの連敗ストップと優勝マジック再点灯に貢献した。
昨季は1軍登板なし。プロ2年間で未勝利だった右腕は、あえて高いハードルをオフに設定した。「絶対いけるから、10勝や!」。自主トレをともにした青柳から、強くそう言われたという。
「最初は先発ローテに入ることが目標だった。だけど、そこで満足しちゃいけない、と。10勝と言えば、それが基準になると言ってもらったので」
プロ3年目で覚醒した今季、先輩の言葉を力に替え、2桁勝利は目前だ。「それはまあ、(10勝)いきたいですけど。とりあえず自分のピッチングができるように」と冷静に言った。
完封ペースだったが、92球で余力を残して降板。「次の登板もあるので」と、ローテーション通りならぶつかる次回8日の2位広島戦(甲子園)を見据えた。岡田監督は「もう十分。球数も少なかったし、十分やったからな」と背番号41を称賛。今や虎の大黒柱となった男が、カウントダウンを進める。
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