村上頌樹、マウンドで仁王立ち!3安打無四球で今季初完封

村上頌樹、マウンドで仁王立ち!3安打無四球で今季初完封

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阪神がまたも東京ドームで巨人をねじ伏せた。2026年5月23日(土)、東京ドームで行われた巨人とのセ・リーグ10回戦。阪神は5回に立石正広の2点適時打で均衡を破ると、6回には木浪聖也の中前適時打で1点を追加。投げては先発・村上頌樹が9回110球、被安打3、奪三振8、無四球、無失点の快投を披露し、今季初完封で3勝目を挙げた。スコアは3-0。前日に続く東京ドームでの勝利で、阪神は4連勝を飾った。

この日の主役は、文句なしに村上だった。巨人打線を相手に、最後までマウンドを譲らなかった。9回を投げ切り、打者30人に対して被安打はわずか3本。四球はゼロ。死球もゼロ。走者を余計に出さない投球で、巨人に大きな流れを渡さなかった。奪った三振は8個。力で押し込む場面と、打たせて取る場面を織り交ぜながら、東京ドームのスコアボードに9つの「0」を並べた。

立ち上がりから楽な展開だったわけではない。初回、巨人の先頭・浅野翔吾に中堅への二塁打を許した。いきなり無死二塁。2番・キャベッジを二ゴロに打ち取る間に走者は三塁へ進み、一死三塁となった。試合開始直後から、巨人に先制の好機をつくられた場面だった。しかし村上はここで崩れない。続く吉川尚輝の一ゴロで三塁走者・浅野が走塁死となり、さらにダルベックを右飛に仕留めて無失点。最大の入り口となり得た初回のピンチを、ゼロで切り抜けた。

この初回の踏ん張りが、試合全体の流れを大きく左右した。阪神打線は序盤、巨人先発・ウィットリーの前に得点を奪えず、0-0の時間が続いた。もし初回に先制を許していれば、試合の空気はまったく違うものになっていたはずだった。だが村上は、先頭二塁打からの一死三塁という場面を無失点でしのぎ、阪神ベンチに落ち着きを与えた。以降、村上は巨人打線を封じ込め、味方の援護を静かに待った。

2回以降の村上は、さらに安定感を増した。巨人打線に四球を与えず、攻撃の起点を簡単にはつくらせない。走者を出しても、自らの投球で局面を整理していく。0-0のまま進む投手戦の中で、村上は淡々とアウトを積み重ねた。阪神にとっては、得点が入らない時間帯でも、守りのリズムを崩さずに戦えたことが大きかった。

均衡を破った5回、立石が先制2点打 下位打線からつないだ猛虎の勝負強さ

試合が動いたのは5回表だった。0-0で迎えたこの回、阪神は一死から7番・木浪聖也が四球を選んで出塁する。続く8番・坂本誠志郎が左前打でつなぎ、一死一、二塁。ここで打席には9番・村上。投げては無失点を続ける右腕が、今度は打席で送りバントを決め、二死二、三塁とした。投手が役割を果たし、上位打線へチャンスをつないだ。

この場面で打席に入ったのが、1番・立石正広だった。カウント1-2から中前へ運ぶ先制の2点適時打。二塁走者、三塁走者が生還し、阪神がついに2点を奪った。長く続いた均衡を破る一打。東京ドームの一戦で、阪神が待望の先制点を手にした瞬間だった。立石は前日の試合でも打線をけん引しており、この日も勝負どころで大きな仕事を果たした。

この5回の攻撃は、阪神らしいつなぎが凝縮された得点だった。先頭からの一発攻勢ではない。一死から木浪が四球を選び、坂本が安打でつなぐ。村上が送りバントを決め、立石が走者をかえす。下位打線から上位へ、一本の線でつながった攻撃だった。巨人先発・ウィットリーを前に4回まで無得点だった阪神が、最初の大きな好機で確実に2点を奪った。

この2点は、村上の投球内容を考えれば大きかった。もちろん試合はまだ中盤であり、油断できる点差ではない。しかし、0-0の緊迫した展開から先に点を取った意味は大きい。村上が巨人打線を封じ、打線が5回に応える。投打がかみ合い始めた瞬間だった。

さらに阪神は6回表にも追加点を奪う。先頭の佐藤輝明が安打で出塁すると、大山悠輔は空振り三振に倒れたが、髙寺望夢が左安で続いて一死一、二塁。ここで再び木浪が仕事をした。中前適時打を放ち、阪神が3-0とリードを広げた。5回は四球で先制機をつくり、6回は自らのバットで追加点。木浪の存在もまた、この日の勝利を支えた。

なお、6回表の阪神はさらに一死満塁まで攻めたが、村上が見逃し三振、立石が投ゴロに倒れ、この回は1点止まりだった。それでも3点目は大きかった。0-0から2-0、そして3-0。村上が無失点投球を続けていた中で、阪神は必要な点を中盤に重ねた。派手な本塁打はなくとも、四球、安打、犠打、適時打で得点を奪う。9安打を放ちながら、得点は5回と6回に集中した。

巨人はウィットリーが5回1/3を投げ、91球、被安打5、奪三振8、与四球1、与死球1、3失点。三振を奪う場面も多かったが、5回と6回の要所で阪神に得点を許した。阪神打線は12三振を喫しながらも、少ない好機をものにした。特に5回の立石、6回の木浪。試合を決めたのは、勝負どころで出た二本の適時打だった。

圧巻の3者連続三振 村上が巨人打線を完全に封じ込めた

3点の援護を受けた村上は、さらにギアを上げた。特に圧巻だったのは7回裏だ。巨人の打順は2番・キャベッジ、3番・吉川尚輝、4番・ダルベックという中軸に向かう場面。ここで村上は3者連続三振を奪った。キャベッジを空振り三振、吉川を空振り三振、ダルベックも空振り三振。反撃の糸口を探る巨人打線を、力強く封じ込めた。

この7回は、完封勝利へ向かううえで象徴的なイニングだった。3-0という点差は、まだ安全圏とは言い切れない。走者をためて長打が出れば、一気に試合の行方はわからなくなる。しかも相手は巨人の上位から中軸。しかし村上は、その場面で走者を一人も許さず、三つの三振で片づけた。阪神ベンチにも、試合終盤へ向けた大きな安心感を与える投球だった。

村上の投球が光ったのは、単に三振数が多かったからではない。四球をひとつも出さなかったことが、完封への大きな要因だった。巨人はこの日、チームで3安打。1回の浅野の二塁打、8回の大城卓三の右前打、9回の代打・丸佳浩の右前打だけだった。四球がないため、安打が出ても大量得点につながる形になりにくい。村上は自らピンチの芽を広げることなく、試合を支配した。

8回裏、巨人は大城の右前打で走者を出した。さらに一死二塁まで進めたが、村上は泉口友汰を空振り三振、門脇誠を中飛に仕留めて無失点。終盤に入っても、得点圏に走者を背負った場面で崩れなかった。完封を狙う投手にとって、8回の走者は大きな試練となることがある。しかし村上はここも冷静に切り抜けた。

9回裏も、村上は最後までマウンドに立った。先頭の若林楽人を三ゴロに打ち取り、まず1アウト。続く代打・丸佳浩に右前打を許して一死一塁としたが、キャベッジを三飛に仕留めて2アウト。最後は代打・増田陸を空振り三振に斬り、試合終了。最後のアウトを三振で奪い、9回110球の完封勝利を完成させた。

この完封は、阪神にとっても大きな意味を持つ勝利だった。前日の試合では、阪神は7-0と大量リードを奪いながら、終盤に巨人の反撃を受けて7-4まで迫られた。それでも継投で逃げ切ったが、試合終盤には緊張感が漂った。そこから一夜明けたこの日は、村上が最後まで投げ切り、巨人に1点も与えなかった。前日とは異なる形で、阪神が東京ドームを制した。

村上は9回を一人で投げ抜いたことで、救援陣を使わずに勝利をもたらした。長いシーズンを戦う上で、先発投手が完投、しかも完封で勝つ意味は大きい。リリーフ陣を休ませながら、チームに白星を運ぶ。しかも相手は巨人、舞台は東京ドーム。3-0という引き締まったスコアの中で、村上の投球が試合の中心にあったことは間違いない。

 

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4連勝の猛虎、首位追走へ価値ある完封劇 立石、木浪、坂本も攻守で存在感

阪神打線はこの日、計9安打を放った。立石正広が4打数2安打2打点、中野拓夢が4打数2安打、坂本誠志郎が4打数2安打。佐藤輝明は4打数1安打1得点、木浪聖也は3打数1安打1打点1四球1得点。大量点ではなかったが、勝利に必要な得点を中盤にきっちり奪った。

立石は5回の先制打で試合の均衡を破った。0-0の緊迫した展開で放った中前への2点適時打は、この試合最大の一打だった。得点圏で回ってきた打席で結果を残し、村上の快投に応えた。阪神がこの試合で奪った3点のうち、2点は立石のバットから生まれた。

木浪もまた、勝利に直結する働きを見せた。5回は一死から四球で出塁し、先制のホームを踏んだ。6回には中前適時打を放ち、3点目をたたき出した。7番に入った木浪が、出塁と打点の両面で得点に絡んだことは大きい。中軸だけに頼らず、下位打線からチャンスをつくり、上位へ回して得点する。この日の阪神は、まさにその形で巨人を攻略した。

坂本誠志郎の存在も見逃せない。5回には木浪に続いて左前打を放ち、先制機を広げた。そして守っては村上を9回完封へ導いた。バッテリーとして、巨人打線を3安打無得点に封じた。特に初回の一死三塁、8回の一死二塁、9回の先頭打者出塁後と、走者を背負った場面でも失点を許さなかった。

巨人打線は、初回に浅野の二塁打で好機をつくったが、そこを生かせなかった。8回にも大城の安打から一死二塁としたが無得点。9回は丸の安打で走者を出したものの、後続が倒れた。チーム全体で30打数3安打、8三振、無四球、無得点。村上の前に、最後まで本塁が遠かった。

前日の7-4に続く連勝で、巨人相手に2日続けて東京ドームで勝ち切ったことになる。前日は13安打7得点で序盤に大量リードを奪いながら、終盤に追い上げられた。だがこの日は、村上の完封によって相手の反撃そのものを封じた。打線が必要な3点を奪い、先発が9回を投げ切る。派手な乱打戦ではなく、投手を中心に守り勝った一戦だった。

試合後の阪神は27勝17敗1分。首位ヤクルトとは0.5ゲーム差。巨人との差は3.5ゲームに広がった。まだシーズンは続くが、東京ドームでの巨人戦を完封勝ちで制した意味は小さくない。4連勝という結果に加え、村上が今季初完封を成し遂げたことは、チームにとって大きな弾みとなる。

村上頌樹が投げ、立石が打ち、木浪がつなぎ、坂本が支えた。相手に流れを渡さず、必要な点を取り、最後までゼロを刻む。東京ドームの夜、タイガースナインは巨人ファンを沈黙させ、完封劇で4連勝を飾った。村上の110球は、ただの完封ではない。首位追走へ向けた、力強い一勝を刻む快投だった。

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