今シーズンの大ブレイクが期待される門別投手が、15日に初めての対外試合での先発登板に挑みます。この時期は結果よりも内容。そうは言っても対戦するからにはもちろん勝ちたいものです。いいピッチングに期待したいですね!
藤川阪神の〝開幕投手〟は門別啓人!「変化球も意識して投げたい」15日の楽天戦で先発へ
(サンケイスポーツより)
阪神春季キャンプ(12日、沖縄・宜野座)阪神・門別啓人投手(20)が2025年初の対外試合、15日の楽天との練習試合(宜野座)に先発することが分かった。高卒3年目で開幕ローテーション入りを目指す左腕は8日の紅白戦でも2回無失点と好投。藤川監督に初星をプレゼントし、ブレークの一年にしてみせる。
宜野座のスタンドが虎党で膨れ上がる。真っさらなマウンドに向かうのは門別だ。右足をゆっくりと上げる。藤川阪神が開幕する。2月15日の楽天戦の先発を託されたのは高卒3年目左腕。初の対外試合から強烈なインパクトを与えてみせる。
「これから実戦に入って大事になってくるので、変化球も意識して投げたい」
ブルペンで46球を投げるなど、実戦に向けて調整。8日の紅白戦では白組の先発として2回1安打無失点。原口に二塁打を許しただけだった。金村投手コーチの指導を受けながら、ゆったりとした動きから切れのいい球を投げるフォームを習得中。「打者に怖さを植え付けつけられたら」と手応えを感じていた。紅白戦で紅組の先発を務めた茨木(2回2安打無失点)を競り落とし〝開幕投手〟をつかんだもようだ。
「結果は欲しくなるんですけど…」
門別は藤川監督が「結果を求めたら逆に遠回りになる」と話していた新聞記事を読んだという。
「結果を求めすぎないように」
1年前とは状況が違う。昨年も初の対外試合となった2月17日の楽天戦(宜野座)に登板。先発・青柳、伊藤将から回ってきたバトンを受け、3回2安打無失点。自己最速タイの151キロをマークし、話題を呼んだ。中継ぎとして開幕1軍入りを果たしたが、2試合に登板し、4月5日に2軍落ち。その後は先発として2度登板も、5試合で0勝2敗、防御率4・50に終わり、プロ初勝利はお預けとなった。
「そんなに期待されていると思わないで投げようかな。変に自分に期待しないように投げようかな」
球界を背負えるような潜在能力を秘めている。新フォームと同じように変に力まなければ結果はついてくる。謙そんのコメントは成長の表れか。
今季の先発ローテは昨季13勝の才木、23年MVPの村上、2年連続2桁勝利を挙げた大竹らは確実視されており、伊藤将、ビーズリー、西勇ら実績のあるメンバーに門別は割って入らないといけない。先発、中継ぎ可能な最速149キロ左腕のドラフト1位・伊原(NTT西日本)も加入。紅白戦とは異なり、対外試合は相手の内角を攻めやすくなる。門別は打者を打ち取るイメージをしっかりと膨らませていた。
「(変化球を)投げる場面も出てくる。狙ったところに投げられるように、変化球も意識して投げたい」
厳しいプロの世界で生きていけるかどうか。高卒3年目で方向性が見えてくる。スポットライトを浴びる中、すべてを出す。門別の一流への道は「2・15」から始まる。
★才木、村上、大竹は開幕ローテ決定的
昨季13勝をマークした才木、防御率2・58と安定感を残した村上、2年連続2桁勝利を達成した左腕の大竹は決定的。8勝を挙げたビーズリー、プロ17年目の西勇や、左腕では昨季4勝から再起をかける伊藤将が続く。さらに新外国人のデュプランティエ、若手では及川や門別と同学年の茨木もいる。D1位・伊原について、藤川監督は先発起用を明言。対外試合から火花が散る。
■門別 啓人 2004(平成16)年7月10日生まれ、20歳。北海道・日高町出身。小学1年で富川野球スポーツ少年団で野球を始め、6年時に日本ハムジュニアに選出。富川中では軟式野球部。東海大札幌高では甲子園出場なし。23年D2位で阪神入団。同年9月15日の広島戦(マツダ)で1軍初登板。昨季は5試合に登板し、0勝2敗、防御率4・50。通算では7試合、0勝2敗、防御率4・05。年俸870万円。183センチ、86キロ。左投げ左打ち。背番号「30」
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