初回3点先制も暗転・・・門別、大炎上で大敗

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阪神がバンテリンドームで痛い敗戦を喫した。2026年5月4日(月)、中日ドラゴンズとの7回戦。スコアは3-7。初回に幸先よく3点を先制しながら、その裏に4点を奪われて逆転を許すと、その後は追加点を奪えず、中盤以降も失点を重ねた。前日の巨人戦では才木浩人が7回無失点11奪三振の快投を見せ、雨天コールドながら3-0で完封勝利。その勢いを持ち込みたい一戦だったが、この日は投手陣が中日打線の長打と四球に苦しみ、試合の主導権を握り返すことができなかった。

阪神の立ち上がりは理想的だった。1回表、1番・髙寺望夢が中前打で出塁。中野拓夢、森下翔太が倒れて2死となったが、4番・佐藤輝明が四球を選び、大山悠輔が死球でつないで2死満塁。ここで6番・前川右京がセンターへの先制タイムリーツーベースを放った。走者3人が一気に生還し、阪神が3-0。ビジターの初回、しかも2死から下位へつながる打線の中で前川が結果を出した形だった。前川はこの試合、3打数1安打3打点1四球。唯一の安打が、走者一掃の二塁打となった。

しかし、試合はその直後に大きく崩れた。先発の門別啓人が、1回裏に中日打線につかまった。先頭のカリステにフェンス直撃の二塁打を許すと、続く福永裕基にセンター前へタイムリーを浴び、まず1点を返された。さらに村松開人に四球を与え、無死一、二塁。ここで4番・細川成也に右中間への3ランを浴びた。スコアは3-4。阪神が初回表に作った3点のリードは、わずかアウトをひとつも取れないうちに消えた。

この1回裏の4失点が、試合全体を決定づけた。3点を先制した直後の守りで、先頭打者に長打を許し、適時打、四球、被弾。特に無死一、二塁から細川に浴びた一発は、流れを完全に中日側へ渡すものだった。阪神にとっては、前川の一打でつかんだはずの勢いが、あまりにも早く消えてしまった。門別はその後もボスラーにフェンス直撃の二塁打を許したが、石伊雄太を中飛、鵜飼航丞を空振り三振、田中幹也を遊ゴロに仕留め、さらなる失点は防いだ。それでも、1回の4失点は重かった。

阪神打線にも、追いつくチャンスはあった。3回表には森下が左前打、佐藤が四球で1死一、二塁。しかし大山が空振り三振、前川も空振り三振に倒れた。4回表には門別が相手失策で出塁し、髙寺の四球で2死一、二塁としたが、中野が一ゴロ。5回表には森下の死球、前川の四球で2死一、二塁としたものの、小幡竜平が見逃し三振に終わった。初回に3点を奪った後、阪神は何度か走者を出しながら、あと一本が出なかった。

中日の先発・中西聖輝は、初回に3点を失いながら立て直した。7回112球、被安打3、9奪三振、4四球、2死球、3失点。阪神から見れば、立ち上がりを攻めながら、その後は追加点を封じられた形だ。初回の前川の一打以降、得点はゼロ。2回から7回まで、中西を攻略し切れず、8回は藤嶋健人、9回は齋藤綱記の前にも得点できなかった。最終的に阪神打線は4安打3得点11三振。先制した試合でありながら、2回以降の攻撃は沈黙した。

ただ、この試合を大きく左右したのは、やはり序盤の失点だった。阪神は初回に3点を取った。しかしその裏に4点を失い、5回にソロ本塁打、7回に2点適時二塁打を許した。中日の得点は、1回4点、5回1点、7回2点。阪神が反撃の形を作る前に、中日が着実にリードを広げた。結果として、初回の3点は試合を優位に進める得点ではなく、唯一の得点機となってしまった。バンテリンドームでの3-7。数字以上に、先制直後の失点と、その後の追加失点が重くのしかかる一敗だった。

門別5回5失点 先制直後の被弾と2本塁打が響いた

先発・門別啓人にとって、厳しいマウンドとなった。5回92球、打者26人、被安打7、被本塁打2、奪三振3、与四球4、失点5、自責点5。今季初黒星となる0勝1敗、防御率は9.00。数字が示す通り、走者を背負う場面が多く、長打で失点した内容だった。

最大のポイントは、やはり1回裏だ。味方が3点を先制した直後のマウンド。投手にとっては、相手の反撃を断ち切り、流れを完全に自軍へ引き寄せたい場面だった。しかし門別は、先頭のカリステにいきなりフェンス直撃の二塁打を許した。先制直後の先頭打者に長打を浴びたことで、中日ベンチに反撃ムードを与えた。続く福永には中前適時打。これで3-1。まだリードは2点あったが、無死で失点し、なおもピンチが続く展開となった。

さらに村松へ四球。無死一、二塁で4番・細川。ここで門別は右中間への3ランを浴びた。3-4。たった4人の打者で、3点のリードが逆転された。被安打、適時打、四球、本塁打。失点の要素が重なった初回だった。細川の一発は、この試合の流れを一気に変える一打となった。阪神が先制した直後に、相手4番に逆転弾を許した事実は重い。

門別はその後も、簡単には立ち直れなかった。細川の本塁打後、石伊を中飛に打ち取ったが、ボスラーにフェンス直撃の二塁打を許した。1回だけで長打を3本浴びたことになる。鵜飼を空振り三振、田中を遊ゴロに仕留めて、ようやくこの回を終えたが、初回だけで4失点。味方が先制した直後の大量失点は、攻撃陣にも重く響いた。

2回裏も不安定さは残った。先頭の中西を三振に取った後、カリステに四球。福永を空振り三振に仕留めたが、村松に左前打、細川に四球を与え、2死満塁となった。ここは石伊を右飛に打ち取り、追加点は許さなかったが、四球2つを絡めて満塁のピンチを招いた。初回に逆転を許した直後の2回で、再び満塁。中日打線に押し込まれる時間が続いた。

3回裏も先頭ではないが、田中に四球を許した。中西を空振り三振に打ち取り、カリステを中飛に抑えて無失点としたものの、ここまで四球が多く、テンポよく攻撃へつなげる投球にはならなかった。4回裏はカリステ、福永、村松を三者凡退に封じ、この日もっとも安定したイニングとなった。ここで試合を立て直す可能性もあったが、5回裏に再び一発を浴びる。

5回裏、1死走者なしから石伊雄太にレフトスタンドへのソロ本塁打を許した。これでスコアは3-5。阪神が3回、4回、5回表と得点機を作りながら追いつけない中で、2点差に広げられる痛い一発だった。初回の細川3ランに続く、門別の2本目の被本塁打。5回までで7安打5失点。先発として試合を作るには、序盤の4失点と中盤の追加被弾があまりにも重かった。

門別の投球内容を細かく見れば、被安打7のうち、得点に直結した長打が目立つ。1回のカリステの二塁打、細川の3ラン、5回の石伊のソロ。さらに1回にはボスラーにもフェンス直撃の二塁打を浴びた。長打を止められず、四球も4つ。奪三振は3。打者26人に対し、走者を背負う場面が多く、中日の勢いを断ち切ることができなかった。

もちろん、5回まで投げたことで、ブルペンの負担を最小限に抑えた面はある。しかし、試合展開としては、1回の4失点で主導権を渡し、5回のソロで追撃ムードを削られた。阪神打線が初回以降沈黙したことも敗因ではあるが、投手陣の出発点となる先発が、先制直後に逆転を許した事実は避けて通れない。3点をもらった直後のマウンドで、いかに最少失点で止めるか。そこがこの試合の分岐点だった。

門別は若い投手であり、1試合の結果だけですべてを語ることはできない。それでも、この試合に限れば、立ち上がりの制球、長打への対応、四球後の被弾という課題が数字に表れた。5回5失点。バンテリンドームでの一戦は、阪神にとっても門別にとっても、苦い内容として残る試合となった。

 

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救援陣も踏ん張り切れず 工藤は無失点も、石黒が7回に決定的2失点

阪神は6回から継投に入った。3-5の2点ビハインド。まだ試合は十分に追いかけられる点差だった。マウンドには工藤泰成が上がった。工藤は1回28球、打者5人、被安打0、奪三振2、与四球2、無失点。結果だけを見れば、失点はしなかった。しかし内容は決して楽ではなかった。

6回裏、工藤は先頭の中西を空振り三振に仕留める。続くカリステも空振り三振。2死走者なしとなり、流れを断ち切るかに見えた。ところが、福永に四球、村松にも四球を与え、2死一、二塁。ここで打席には初回に逆転3ランを放っている細川が入った。試合の流れを考えれば、ここで追加点を許せば一気に苦しくなる場面だった。工藤は細川を見逃し三振に仕留め、無失点で切り抜けた。2四球でピンチを作りながらも、最後は三振で脱出した。

工藤の1回無失点は、阪神にとって反撃への最低条件を整える投球だった。しかし、攻撃陣は7回表、中野が遊ゴロ、森下が空振り三振、佐藤も空振り三振で三者凡退。流れを取り戻すことはできなかった。そして7回裏、阪神は石黒佑弥を投入する。ここで試合は決定的に動いた。

石黒は2回40球、打者10人、被安打2、奪三振1、与四球1、与死球1、失点2、自責点2。7回裏の2失点が、阪神の追撃を大きく遠ざけた。先頭の石伊に死球を与えると、ボスラーは空振り三振。続く鵜飼に遊撃内野安打を許した。この鵜飼の一塁セーフ判定に対し、阪神はリクエストを要求したが、判定は変わらず。1死一、二塁となった。

田中は三ゴロに倒れ、2死一、二塁。ここで中日は代打・阿部寿樹を送る。石黒はこの場面で、阿部にセンターへの2点タイムリーツーベースを浴びた。スコアは3-7。2点差から4点差へ。試合終盤を迎える阪神にとって、この2点は極めて重かった。阿部の一打で、中日は勝利へ大きく近づき、阪神は反撃の余地をさらに狭められた。

7回裏の失点も、先頭打者の出塁がきっかけだった。死球で走者を出し、内野安打でピンチを広げ、2死までこぎつけながら代打に長打を浴びる。門別が初回に先頭打者への長打から崩れたのと同様、救援陣も先頭を出した場面から踏ん張り切れなかった。2死までいきながら失点した点も、試合の流れを考えると痛かった。

8回裏も石黒はマウンドに上がった。福永を空振り三振、村松を二ゴロに抑え、2死走者なし。細川に四球を与えたが、石伊を遊ゴロに打ち取り、この回は無失点だった。結果として石黒は2イニングを投げたが、7回の2点適時二塁打が試合を決める追加点となった。

この日の阪神投手陣全体を見ると、門別が5回5失点、工藤が1回無失点、石黒が2回2失点。合計9安打7失点、被本塁打2、与四球7、与死球1。中日打線に対して、長打と四死球が失点に直結した。特に四球7、死球1という数字は重い。阪神投手陣は中日打線を6三振に抑えた一方で、走者を無償で出す場面が多かった。中日は9安打ながら7得点。出塁を重ね、長打で返してきっちりリードを広げた。

投手陣のパフォーマンスを評価するうえで、失点数だけではなく、そのタイミングも重要だ。1回裏、味方が3点を先制した直後の4失点。5回裏、追撃の可能性が残る中でのソロ被弾。7回裏、2点差で終盤に入った直後の2点適時二塁打。この3つの失点場面が、阪神の反撃の芽をその都度つぶした。守備の失策は阪神には記録されていない。つまり、7失点は投手陣が打たれ、四死球で走者を出し、相手の打線に得点へ結びつけられた結果だった。

前日の才木の完封劇とは対照的な試合だった。前日は巨人に4安打を許しながら、要所で11三振を奪い、無失点で切り抜けた。この日は中日相手に9安打、7四球、1死球。ピンチで粘り切れず、長打を浴びた。まさに投手陣の炎上が響いた一戦。打線が初回に3点を取っただけに、投手陣の踏ん張りがあれば違う展開も期待できたが、実際のスコアは3-7。大量失点の重みが、そのまま敗戦の重みとなった。

4安打11三振、2回以降ゼロ行進 投打かみ合わず竜に完敗

阪神打線は、初回こそ中日先発・中西を攻めた。髙寺の中前打、佐藤の四球、大山の死球で満塁を作り、前川が走者一掃の二塁打。3点を先制した場面だけを見れば、攻撃の形は悪くなかった。しかし、試合全体を通して見ると、その後の沈黙があまりにも痛かった。最終成績は32打数4安打、3得点、3打点、11三振、5四球、2死球。出塁自体はあったが、2回以降は得点がなかった。

2回表は伏見寅威、門別、髙寺が三者凡退。3回表は1死から森下が左前打、佐藤が四球で一、二塁を作ったが、大山と前川が連続三振。4回表は2死から門別が村松の失策で出塁し、髙寺が四球を選んだが、中野が一ゴロ。5回表は森下が死球、前川が四球で2死一、二塁としたが、小幡が見逃し三振。チャンスはあった。しかし、初回のように走者を返す一打が出なかった。

7回表は特に苦しい攻撃だった。2点差のまま迎えた回だったが、中野が遊ゴロ、森下が空振り三振、佐藤も空振り三振。中軸に向かう打順で三者凡退に終わった。その裏に石黒が2点を失い、スコアは3-7。攻撃で流れを作れず、直後に失点する。阪神にとっては、悪い流れが重なった。

8回表には小幡が右前打で出塁したが、代打・岡城快生が見逃し三振。9回表は代打・井坪陽生が遊飛、髙寺が四球で出塁したものの、中野が中飛、森下が二直に倒れて試合終了。終盤も反撃の形を作り切れなかった。髙寺は3打数1安打2四球1得点と出塁したが、打線全体としてはつながりを欠いた。中野は5打数無安打、森下は4打数1安打1死球、佐藤は2打数無安打2四球、大山は3打数無安打1死球。主軸にも快音は多くなかった。

中日投手陣では、中西が7回3失点でプロ初勝利を挙げた。初回に3点を失った投手が、そこから7回まで投げ切り、9三振を奪った。阪神は中西を初回で崩し切れなかったことが響いた。2回以降、四球や死球で走者は出したが、得点にはつながらない。8回の藤嶋には1安打を許しながら無失点に封じられ、9回の齋藤にも1四球だけで抑えられた。

一方の中日は、得点場面で確実に打った。1回はカリステの二塁打、福永の適時打、村松の四球、細川の3ラン。5回は石伊のソロ本塁打。7回は石伊の死球、鵜飼の内野安打から、代打・阿部の2点二塁打。得点の形が明確だった。長打で試合を動かし、阪神投手陣の四死球を得点へつなげた。中日は9安打7得点。阪神は4安打3得点。初回の一打で3点を奪った阪神に対し、中日は複数の得点機で着実に加点した。

この試合の敗因をひとつに絞るなら、投手陣の大量失点が最も大きい。だが、攻撃陣が初回以降に追加点を奪えなかったことも、試合を苦しくした。3-4のまま粘る時間帯、3-5となっても追い上げるチャンスはあった。ところが、3回、4回、5回の好機で得点できず、7回には中軸が三者凡退。投手陣が追加点を許す前に、打線がもう一度試合を動かせなかった。

守備面では阪神に失策は記録されていない。だからこそ、投手陣の被安打、被本塁打、四死球がよりはっきりと目立つ。門別が5失点、石黒が2失点。工藤は無失点でしのいだが、2四球でピンチを招いた。チーム全体として、投手陣が中日打線に対して優位に立てなかった試合だった。

3-7。初回に3点を先制しながら、その裏に4点を奪われ、そこから一度も追いつけなかった4点差だ。阪神にとっては、序盤のリードを守れず、中盤以降は攻守ともに押し返せなかった完敗だった。前川の走者一掃二塁打という明るい材料はあった。髙寺も複数出塁した。しかし、それ以上に、投手陣の7失点、打線の2回以降無得点、11三振という数字が重くのしかかる。

先制しても、守れなければ勝てない。追いかける展開になれば、追加点が必要になる。この日はそのどちらも実現できなかった。阪神は3点先制の好発進から一転、投手陣がつかまり、打線も沈黙。3-7で中日に敗れ、前日の快勝ムードを続ける事はできなかった。

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