阪神・門別啓人、4回無失点 5連続K&無死満塁斬り 15イニング連続0封!開幕2戦目先発決定的
(サンケイスポーツより)
(オープン戦、阪神4ー5DeNA、8日、甲子園)阪神・門別啓人投手(20)が先発し、4回無失点と好投。5者連続三振を奪う力強さと、無死満塁から点を与えない粘り強さを見せつけ、今春実戦の連続無失点を15イニングに伸ばした。開幕2戦目となる29日の広島戦(マツダ)での先発が決定的。期待の高卒3年目左腕が初の開幕ローテに向け、このままゼロを並べていく。
この日もスコアボードにゼロを並べていった。球春が到来して、一度もホームを踏ませていない。今季初めて甲子園のマウンドに上がった門別が4回無失点5奪三振。初の開幕ローテ入りを手繰り寄せる好投を披露した。
「三振を取れたというのは自分としても収穫。真っすぐで押していくというのは変わらず、カウントを有利に進めていくことを頭の中に置きながら投げていました」
昨年日本一の強力DeNA打線にも臆せず、持ち味を出し切った。一回、初球を二遊間に痛打されるも、遊撃・小幡のファインプレーで勢いに乗った。圧巻は二回1死からだ。加藤、東妻から直球で三振を奪うと、三回の石上、森敬にも真っすぐ勝負。最後はこの日最も手応えを感じたというスライダーで梶原も仕留め、5者連続三振。全て空振りで奪ってみせた。
「しっかり追い込んだ後の変化球の区別をつけるというところを意識して、その結果が三振になってよかったです」
一転、四回は先頭を四球で歩かせると、安打と四球で無死満塁の大ピンチを迎えた。「準備不足。先頭の入りが甘かった」と反省したが、「絶対、点をあげたくなかった。気持ちが入った」とスイッチオン。山本を三邪飛、加藤を併殺打に仕留めて粘り強さを発揮し、今春の実戦での連続無失点を5試合15イニングに伸ばした。
登板日から逆算すると、開幕ローテ入りが決定的となった。2月8日の紅白戦(宜野座)から中6日で土曜日の登板が続いている。このままの調整が続けば、シーズンの先発は開幕2戦目となる29日の広島戦。すでに当確している開幕投手の村上、3戦目の先発が有力な西勇とともに、開幕3連戦に挑んでいくことになりそうだ。
結果を残し続ける20歳の若き左腕に対し、藤川監督が求める水準も高い。「ボールはよかった」と評価しながら、「味方にうまく流れがないときにポンッと先頭打者が四球で出て、あそこをまた考えなければ。本当なら難しい流れに飲み込まれている」と本人も反省した四回の投球を指摘した。勝敗を大きく左右する先発投手に必要とされる部分が門別の伸びしろ。信頼をもって任せてもらうため、開幕までにクリアしていく。
次回も中6日で回れば、15日のカブス戦(東京ドーム)で特別なマウンドに上がる可能性がある。安藤投手チーフコーチは「その辺はまた考えます」と明言を避けたが、本人は、はやる気持ちを隠さなかった。
「先発で投げたいという気持ちがある。真っすぐがどれだけ通用するかを試すいい機会だと思うので、真っすぐでどんどん押していくスタイルを見せられたら」
鈴木誠也も名を連ねる世界の強打者斬りを景気づけに、その先の鯉退治に照準を合わせる。
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