今季ドラフト4位で入団した百崎選手の評価が高まっているようです。恵まれた身体能力を武器に成長を続ける18歳が、甲子園で躍動する日もそう遠くはないかもしれません。まずは鳴尾浜でしっかりパフォーマンスを続け、首脳陣の目に留まるまで頑張ってほしいですね。
阪神2軍・百崎の現在地 長打力を武器に進化中 長打率・342!和田2軍監督「見てて面白い」
(デイリースポーツより)
阪神のファームを特集する企画「熱鳴-鳴尾浜情報-」。第3回はドラフト4位・百崎蒼生内野手(18)=東海大熊本星翔=の“現在地”をお届けする。3月にけがで出遅れたが、ここまでウエスタン23試合に出場して打率・211、1本塁打と着実に結果を残している。中でも目立つのが長打。そして守備でも成長を見せている。自身の持ち味を生かして、順調に歩みを進める18歳の今に迫った。
ここからが本番-。そんな矢先、3月7日に右肩を痛めてファーム開幕前から別メニュー調整を強いられた。1年間けがなくプレーすることを目標にしていた中でのアクシデントに「一番は悔しい思いがありました」。約1カ月半、遅れることになった自身の“開幕”に「悔しい」という言葉が何度も口を突いた。
4月29日に代走で公式戦デビューした。けがをしない体作りのために、それまであまり時間をかけてこなかったストレッチを新たな方法も取り入れるなどして1時間、丁寧に行うようになった。肩を中心としたインナートレーニングも行い、入念に体をケアしている。復帰後、実戦初先発した5月15日のマツゲン箕島との練習試合では3打点をマーク。「緊張が一番ありましたけど、思った以上に試合に出るきつさが分かった。全然まだ体力ないなって」と疲労感をにじませながらも、上々の滑り出しを見せた。
自身のセールスポイントである長打力も存分に発揮している。6月8日の中日戦では球団新人1号となる本塁打を記録。和田2軍監督に「見てて面白い」と言わしめる能力を見せつけた。ここまで23試合に出場して打率・211ながら、長打率は・342をマーク。プロに入って大きく変えたという打撃フォームは「バットの重さを感じながら無駄のないスイングにした」とコンパクトながら強いスイングへ。打球速度とスイングスピードにこだわり、「すごい」と驚く大山と佐藤輝の姿を2軍調整中に目に焼き付けた。「1年目は挑戦する年だと思いますし、自分のスイングがどこまで通用するか試すところ」。らしさを生かして進化の道を探っている。
努力の証しは長打力だけではない。「一番下手だと思ってやっている」という守備の成長も著しい。田中2軍内野守備走塁コーチは「不器用だけど飛びついてやってる。だいぶ上達してきた」と取り組む姿勢を評価。その上で「なんでも100%でやってしまうから、もう少し余裕を持って8割くらいの力でやれたら」と助言を送った。
投手経験もある百崎は「投手がヒットって思う打球もアウトにできるような選手になりたい」と意気込む。遊撃には同期のドラフト3位・山田(仙台育英)や高寺らがいるため、試合では二塁を守ることが多い。持ち味の打撃を生かすためにも多くのポジションを守れるようにと懸命に取り組んでいる。まだまだ成長途中の18歳。ここからさらに攻守でパワーアップを見せる。
◆百崎 蒼生(ももさき・あおい)2005年9月11日生まれ、18歳。熊本県出身。178センチ、77キロ。右投げ右打ち。内野手。東海大相模から東海大熊本星翔に転入し、3年夏に甲子園出場。高校通算39本塁打。50メートル走5秒9、遠投100メートル。23年度ドラフト4位で阪神入団。今季はウエスタンで23試合に出場し、打率.211、1本塁打、4打点。
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