2025年8月2日、神宮球場で行われたセ・リーグ公式戦、阪神対ヤクルト戦は阪神打線が爆発、1試合4本塁打を記録して5–1で快勝した。なかでも6番・小幡竜平の2打席連続ソロホームランが光り、阪神の勢いを象徴する一戦となった。
序盤から阪神が試合を支配。2回表、二死無走者から小幡が外角やや高めの直球を完璧に捉え、左翼スタンドへ先制の4号ソロを運ぶ。その直後、8番・高寺が粘った末のスリーアンドワンカウントから左翼席へ2号ソロを放り込んで2点目。阪神が速攻で主導権を握った。
4回表、再び阪神の一発攻勢が続く。主砲・佐藤輝明がフルカウントからライトスタンドへ豪快な27号ソロを叩き込み、続く小幡が再び真っすぐを捉え、左中間スタンドへ走者なしから5号ソロ。これで阪神は4本塁打、4−0とヤクルトを突き放した。チーム全体でこの日最多となる60本塁打に到達した瞬間だった。
この小幡の2打席連続アーチは今季2度目、高校時代からの長打力を十分に生かした快打であった。本人も「今日は左中間方向を意識した」と狙い通りの打球だったと振り返り、高校の恩師も「飛ばす能力は誰にも負けない」と証言していたという。守備面でも鋭い二遊間へのゴロを好プレーで処理し、攻守に渡ってチームに貢献した。
一方ヤクルトは4回裏、3番・内山がレフトスタンドへ6号ソロを放ち1点を返すも、先発の吉村が計4本のソロ本塁打を浴びて降板。前述の通り小幡、高寺、佐藤輝に被弾し、チームは初回から失点が重なった。初回には左打者・岩田が才木のエラーで出塁するも、後続が併殺に倒れ得点ならず。そのような決定機を活かせないまま、打線は沈黙したまま終わった。
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阪神先発は才木浩人。6回を投げ2安打1失点、被本塁打は内山のソロのみという好投で今季9勝目をマークした。制球も安定し、四球を与えずリズムを崩さなかった。救援陣も湯浅、ドリス、桐敷が無失点リレーを披露。特に阪口以降の中継ぎ陣がヤクルト打線をきっちり抑え、試合の余裕を最後まで保った。
打線では近本や中野が堅実に出塁しつつも、大きな仕事は6番小幡を中心とした一発攻勢が支えた。森下も2安打と一定の働きを見せたが、佐藤輝明の本塁打を含めて阪神の主軸が得点を伸ばした格好だ。対するヤクルトはオスナの二塁打など細かくつないだ攻撃もあったが、走塁ミスに泣き、三者凡退が続いた。
試合全体を振り返ると、阪神は2回と4回の長距離砲集中で大量得点を奪い、投手陣も好投で相手に反撃の余地を与えず。観客数29,377人、試合時間約2時間45分の中で、効率よくスコアを伸ばし続けた。データ上でも今季最多となる一試合4本塁打は、2022年5月18日以来の快挙であり、チームの勢いを改めて印象づけた。
この勝利により阪神は2連勝で当然1位を堅持。DeNAとのゲーム差は12.5に広がり、自力優勝マジックを36から35に減らした。阪神の猛攻モードは止まらず、真夏の神宮で一際強烈な印象を刻んだ。
小幡の集中打、佐藤輝明の長打、才木の粘投という三本柱が完全に噛み合ったこの試合。阪神ファンには野球の醍醐味を存分に楽しませた夜となり、チームは優勝へのカウントダウンを加速させたに違いない。今後の戦いに向けて、自信と勢いを増す一勝となったことは間違いない。

