有終の美を飾るー。岡田監督が退任を選手達に報告

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岡田監督が今シーズン限りで監督を退任、フロント入りする事が正式に発表されました。監督から直々に報告を聞いた選手達の胸に刺さった感情は、「もう一度、監督を胴上げして終わりたい」という一心ではないでしょうか。最後の戦いに向けて、全員が再び一丸となるきっかけになったはずです。

阪神・岡田彰布監督、退任正式発表 報告受けた選手らが「もう一度胴上げしたい」と一丸 中野拓夢が、佐藤輝明が思い語る
サンケイスポーツより)

阪神は6日、岡田彰布監督(66)が今季限りで退任し、フロント入りすることを発表した。後任には藤川球児球団本部付スペシャルアシスタント(SA、44)が内定している。甲子園で行われた全体練習前のミーティングで、岡田監督が選手らに向け退任を報告。選手会長の中野拓夢内野手(28)、主軸の佐藤輝明内野手(25)らはそれぞれ指揮官への思いを語り、2年連続日本一で送り出すと誓った。

再び動き始めるこのタイミングだからこそ、伝えなくてはいけないことがあった。岡田監督はナインを一人一人の目を見つめ、自身の進退について報告した。

「今年で辞める。CS頑張っていこう」

2日間のつかの間の休日を挟み、チームはこの日がポストシーズンへ向けた再出発の日だった。全体練習前、トレーニング室に選手、コーチ、スタッフが集められる。そして、指揮官は自らの言葉で退任を伝えた。練習では、グラウンド全体が見渡せる右翼フェンス前で、選手らの様子を静かに見つめていた。

「有終の美で終わるというか、監督をもう一度胴上げしたいという気持ちは、選手もより一層強まっている。選手はもうやるだけしかないです」

練習後、選手会長の中野が選手全員の思いを代弁した。第2次岡田政権の目玉として昨年、遊撃手から二塁手へコンバートされた。「ゴールデングラブ賞を取ることもできましたしフルイニングも出させてもらった。すごく感謝しています」。新たな道を切り開いてくれた指揮官のこの日の言葉には「一日でも長く野球がしたい」というフレーズもあった。心の奥底からグッと熱くなった。

岡田監督から中継ぎ適性を見いだされ「スペードのエース」と称された桐敷もそうだ。今季は両リーグ最多の70試合に登板し、最優秀中継ぎのタイトルを獲得。虎将が見つけ、手塩にかけて育て上げた岡田チルドレンは退任発表に「まだ自分は実感がない」と素直な思いを吐露する。それでも「監督が『CSファーストステージ、ファイナルステージと残りの試合全部、全力でいこう』ということを言っていた。やっていけるようにと強く思いました」と決意を固めた。

悔しさをにじませた男もいる。この2年間、ときには紙面を通じて厳しい言葉を投げかけられることもあった佐藤輝は「完全に(岡田監督の)期待に応えられたかといわれたらそうではないので、残念な思いはあります」と唇をかんだ。

岡田監督の後任として、球団は来季監督として藤川球児球団本部付SAに水面下で就任要請をし、内諾を得たことが判明している。退任と合わせて、岡田監督は来季フロント入りすることも発表された。

いずれにせよ12日のCSファーストステージ(対DeNA、甲子園)から始まるポストシーズンで「岡田タイガース」の旅は終わりを迎える。顔を上げ、佐藤輝は誓った。

「最後勝っていい形で終われればと思います」

もう一度、岡田監督を胴上げする-。さまざまな思いが胸にこみ上げた日々を越え、虎ナインはもう一度、日本一へ挑む。

 

■日本一になって勇退した監督アラカルト

★1954年 天知俊一監督(中日) 球団初のセ・リーグ優勝を果たし、西鉄との日本シリーズも4勝3敗で制すと、その後勇退。57年に復帰しさらに2シーズン指揮を執った。

★2014年 秋山幸二監督(ソフトバンク) オリックスとの激闘を制しパ・リーグ優勝をつかんだが、CSファイナルステージに臨む前日に退任会見。「コーチから含めると10年。自分の中で区切りをつけたいと思った」と語った。阪神を4勝1敗で破り日本一に。退任が決まっている監督が日本シリーズを制した初の例となった。

 

 

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