新打線が不発・・・わずか1安打で零敗

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阪神が甲子園で沈黙した。2026年5月15日、甲子園球場で行われた広島戦。ここ数試合と同様に打線を組み替えて臨んだ一戦だったが、広島先発・栗林良吏の前に、9回を通じて放った安打は初回の大山悠輔の右前打ただ1本。スコアは0-2。阪神は先発・大竹耕太郎が6回5安打2失点、自責1と粘ったものの、打線の援護は最後まで届かなかった。

この日の阪神は、1番に中堅・髙寺望夢、2番に右翼・森下翔太、3番に三塁・佐藤輝明、4番に一塁・大山、5番に二塁・中野拓夢、6番に左翼・福島圭音、7番に捕手・坂本誠志郎、8番に遊撃・小幡竜平、9番に投手・大竹という先発オーダー。得点力を求め、流れを変えたい意図が見える並びだったが、結果として打線はつながらなかった。

最大のチャンスは、いきなり初回に訪れた。1回裏、先頭の髙寺は二飛に倒れたが、1死から森下が三塁・坂倉将吾のファンブルで出塁。続く佐藤輝は空振り三振に倒れたものの、2死一塁から4番・大山が右前打を放ち、一、三塁とした。先制できれば、試合の流れを大きく引き寄せられる場面だった。

しかし、ここで中野は中飛。阪神は初回の好機を生かせず、無得点に終わった。結果的に、この大山の右前打がチーム唯一の安打となった。初回に作った2死一、三塁。そこで1点を奪えなかったことが、最後まで重くのしかかった。

2回以降、阪神打線は栗林の前に完全に勢いを止められた。2回裏は福島が左飛、坂本が見逃し三振、小幡が二ゴロ。3回裏は大竹、髙寺が連続三振に倒れ、森下は右飛。4回裏は佐藤輝が投ゴロ、大山が左飛、中野が二ゴロ。初回の安打以降、快音は途絶えた。

中盤に入っても状況は変わらない。5回裏は福島が二ゴロ、坂本が見逃し三振、小幡が左飛。6回裏は代打・元山飛優が空振り三振、髙寺が遊ゴロ、森下が中飛。7回裏は佐藤輝が一ゴロ、大山が遊ゴロ、中野が二ゴロ。8回裏も福島が一ゴロ、代打・嶋村麟士朗が空振り三振、小幡が空振り三振。阪神は2回から8回まで、一人の走者も出せないまま攻撃を終えた。

9回裏、ようやく走者を出した。代打・木浪聖也が空振り三振に倒れた後、髙寺が四球を選んで出塁。続く森下の打席で髙寺が二盗を決め、1死二塁。最後の反撃機を作った。しかし森下は遊ゴロ、佐藤輝は中飛に倒れて試合終了。阪神は最後までホームを踏めなかった。

栗林に対して、阪神打線は30人で9三振。四球は9回の髙寺の1つだけ。安打は初回の大山の1本のみだった。打線を組み替え、序盤に相手のミスも絡んでチャンスを作りながら、そこから試合を動かせなかった。1安打完封負け。甲子園の大観衆の前で、あまりにも悔しい沈黙となった。

大竹は粘投も報われず モンテロ弾と失策絡みの1点に泣く

先発の大竹耕太郎は、試合を壊してはいない。6回76球、被安打5、被本塁打1、奪三振3、無四球、2失点、自責点1。数字だけを見ても、先発として十分に試合を作った内容だった。広島打線に大量点を許したわけではなく、粘り強く低失点で踏ん張った。

1回表、大竹は先頭の大盛穂を二ゴロに打ち取った後、辰見鴻之介に右前打を許した。しかし、小園海斗の打席で一走・辰見がけん制で誘い出され盗塁失敗。小園は空振り三振に仕留め、初回を無失点で立ち上がった。広島に安打は許したが、得点は与えなかった。

2回表は、坂倉を二ゴロに打ち取った後、モンテロに左前打を許した。続く持丸泰輝は二ゴロで2死一塁。二俣翔一を空振り三振に仕留め、ここも無失点。3回表は勝田成を一ゴロ、栗林を三飛と簡単に2死を取った後、大盛に左前打を浴びたが、辰見を空振り三振に仕留めた。序盤3回、大竹は走者を出しながらも、要所を締めた。

試合が動いたのは4回表だった。先頭の小園を遊ゴロ、坂倉を右飛に打ち取り、2死走者なし。ここでモンテロに左翼席へ5号ソロを浴びた。カウント1-0からの一発。広島が先制し、阪神は0-1と追う展開になった。2死走者なしからのソロ本塁打。大量失点ではないが、味方打線が栗林に抑え込まれていた状況では、重い1点となった。

5回表、大竹は持丸を中飛、二俣を投ゴロ、勝田を左飛。三者凡退で立て直した。ここで流れを戻したい阪神だったが、その裏も打線は三者凡退。大竹が踏ん張っても、攻撃が応えられない展開が続いた。

6回表、さらに痛い追加点を許した。先頭の大盛の打球を一塁・大山が後逸し、打者走者は二塁へ。記録は失策。無死二塁となり、辰見が三犠打を決めて1死三塁。ここで小園に中前適時打を浴び、広島に2点目を許した。坂倉は二併打に打ち取り、この回を最少失点で終えたが、阪神にとってはミス絡みで与えた痛い1点だった。

大竹の失点は、4回のモンテロのソロと、6回の失策をきっかけにした小園の適時打。6回の失点は自責点にはならなかった。それでもスコアボードには0-2が刻まれた。打線が1安打に抑え込まれる中で、2点差はあまりにも遠かった。

7回以降、阪神の救援陣は無失点でつないだ。7回表は石黒佑弥が登板。先頭のモンテロに中前打を許し、持丸を空振り三振、二俣を投ゴロで2死一塁。勝田に四球を与えて一、二塁としたが、栗林を見逃し三振に仕留めた。8回表は及川雅貴が大盛を二ゴロ、辰見を見逃し三振。小園に中前打を許したが、坂倉を二ゴロに抑えた。9回表は椎葉剛がモンテロを左飛、持丸を投ゴロ。二俣に左前打を浴び、嶋村の捕逸で二塁へ進まれ、勝田を申告敬遠で歩かせたが、栗林を遊ゴロに打ち取った。

投手陣全体で見れば、広島打線を2点に抑えた。先発・大竹は粘り、救援陣も無失点で踏ん張った。敗因を投手陣に求める内容ではない。問題は、やはり打線だった。1点も取れなければ、2失点でも勝つことはできない。大竹にとっては、粘投が報われない黒星となった。

 

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栗林に封じられた猛虎打線 初回以降ノーヒットの重苦しさ

この試合の最大のポイントは、阪神打線が広島先発・栗林を攻略できなかったことに尽きる。栗林は9回120球、打者30人、被安打1、奪三振9、与四球1、無失点。完封勝利を挙げた。阪神は初回に大山が右前打を放って以降、最後まで安打を記録できなかった。

1回裏の攻撃は、決して悪い入りではなかった。森下が失策で出塁し、大山が右前打。2死一、三塁を作った。栗林に対して、いきなり得点圏に走者を置いた。ここで先制点が入っていれば、試合展開は大きく変わっていた。しかし中野が中飛に倒れたことで、阪神は初回の好機を逃した。

その後の栗林は、完全にペースを握った。2回は福島を左飛、坂本を見逃し三振、小幡を二ゴロ。3回は大竹、髙寺を空振り三振、森下を右飛。4回は佐藤輝を投ゴロ、大山を左飛、中野を二ゴロ。阪神の中軸も、下位打線も、栗林の前に走者を出せなかった。

5回以降も、淡々とアウトが積み重なった。5回は福島、坂本、小幡。6回は代打・元山、髙寺、森下。7回は佐藤輝、大山、中野。8回は福島、代打・嶋村、小幡。4イニング連続どころではなく、2回から8回まで計21人が連続で退けられた形になった。阪神の攻撃は、イニングを追うごとに重くなっていった。

打線を組み替えた中で、上位に入った髙寺は3打数無安打1四球、1盗塁。9回に四球で出塁し、二盗を決めたが、得点には結びつかなかった。2番・森下は4打数無安打。初回は相手失策で出塁したが、7回までの3打席は右飛、中飛、遊ゴロ、9回は1死二塁で遊ゴロだった。3番・佐藤輝は4打数無安打1三振。4番・大山は初回にチーム唯一の安打を放ったが、以降は左飛、遊ゴロ。5番・中野は3打数無安打で、初回の得点機では中飛に倒れた。

6番に入った福島も3打数無安打。7番の坂本は2打数無安打2三振。途中出場の嶋村も8回に空振り三振。小幡は3打数無安打1三振。代打の元山、木浪もともに空振り三振だった。先発野手、代打を含め、栗林の前に快音はほとんど響かなかった。

9回裏、阪神はようやく反撃の形を作った。1死から髙寺が四球を選び、森下の打席で二盗に成功。1死二塁。ここで1本出れば1点差、長打なら一気に同点の可能性もあった。しかし森下は遊ゴロ。2死二塁となり、最後は佐藤輝が中飛。甲子園の期待は、最後まで得点には変わらなかった。

1安打完封負けという結果は、打線にとっては屈辱だ。組み替えた打線が機能したとは言えない。もちろん、相手先発の栗林が9回を投げ切り、9三振を奪う最高の状態だったことは事実だ。それでも阪神は、初回の一、三塁以外に大きな得点機を作れなかった。最後の9回に髙寺の四球と盗塁で二塁まで進めたが、安打は出なかった。

この日の阪神は、攻撃の糸口をつかめないまま試合を終えた。走者を出せない。出しても返せない。打線を組み替えても、スコアボードに「0」が並び続けた。甲子園のファンにとっても、重苦しい時間、試合開始から終了までの2時間28分だった。

初回の逸機、4回の一発、6回の失策絡み 敗戦に刻まれた三つの痛点

0-2というスコアは接戦に見える。しかし、この試合の阪神は、得点の気配を大きく広げることができなかった。敗戦に直結したポイントを挙げるなら、初回の逸機、4回の先制被弾、6回の失策絡みの追加点。この三つに集約される。

まずは初回。相手の失策と大山の右前打で2死一、三塁。阪神がこの試合で最も得点に近づいた場面だった。ここで中野が中飛に倒れ、先制できなかった。その後、栗林は調子を上げ、阪神打線は2回から8回まで無安打、無四球、無走者。初回のチャンスを逃したことが、そのまま試合全体の流れを決める形になった。

次に4回表。大竹は2死まで簡単に取っていた。しかし、モンテロに左翼席へソロ本塁打を浴びた。2死走者なしからの一発。最少失点ではあったが、阪神打線が沈黙していた中では、極めて重い先制点だった。投手戦では、1点の意味が大きい。この試合では、その1点が広島に主導権を与えた。

そして6回表。先頭の大盛の打球を大山が後逸し、無死二塁。辰見の犠打で1死三塁となり、小園の中前適時打で2点目を奪われた。記録上、大竹の自責点にはならない失点だったが、チームとしては大きな痛手だった。0-1で粘っていた試合が、0-2に広がった。1安打に抑えられていた阪神にとって、この2点目はあまりにも重かった。

それでも、投手陣は踏みとどまった。大竹は6回を投げ切り、7回以降は石黒、及川、椎葉が無失点リレー。広島に追加点を許さず、試合を壊さなかった。ベンチは終盤まで反撃の可能性を残した。しかし、打線が応えられなかった。

阪神の得点はゼロ。安打は大山の1本。四球は9回の髙寺の1つ。盗塁も髙寺の1つ。数字だけを並べても、攻撃面の苦しさは明らかだった。組み替えた打線は、初回こそ走者を三塁まで進めたが、その後は沈黙。栗林の完封劇を止められなかった。

広島は、4回にモンテロの5号ソロで先制し、6回に小園の適時打で追加点。栗林がその2点を守り切った。8安打を放ちながら大量点ではなかったが、必要な場面で得点し、守るべき投手が守った。阪神とは対照的に、少ない得点を勝利に結びつけた。

阪神にとっては、投手陣が2点に抑えながら敗れた試合。先発が粘り、救援陣も無失点でつないだ。それでも勝てなかった。原因は明白だ。打線が栗林の前に封じ込まれた。組み替えた打線が、わずか1安打に終わった。初回の好機を逃し、以降は反撃の形すらなかなか作れなかった。

大竹の粘投は報われず、打線は1安打完封負け。スコア以上に、攻撃面の沈黙が目立つ一戦となった。阪神は、打線を組み替えても得点を奪えなかった現実を突きつけられた。藤川監督のここからの采配に注目が集まるだろう。

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