たった2年で、ここまで上り詰める事ができました。リーグの最優秀中継ぎ賞に輝いた桐敷投手は来季も「1年間の完走」を目指し、1試合1試合のリリーフで丁寧に投げてくれるはず。チームにとって頼もしい存在に成長してくれました。
【NPBアワード】阪神桐敷拓馬2年前思い感慨「こんなに早くかなうとは」セ最優秀中継ぎ投手賞
(日刊スポーツより)
<NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD>
今季のプロ野球のタイトル獲得者らを表彰する「NPB AWARDS 2024 supported by リポビタンD」が26日に都内で開催され、阪神桐敷拓馬投手(25)が球団左腕では初となるセ・リーグ最優秀中継ぎ投手賞を受賞した。近本光司外野手(30)は最多盗塁者賞とベストナインを受賞。ウエスタン首位打者の井上広大外野手(23)らも表彰され、来季への決意を新たにした。
2年前を思い返し、桐敷は感慨に浸った。プロ1年目の22年、ウエスタン・リーグで優秀選手賞を受賞。同じ式典の「午前の部」に出席し、表彰を受けていた。「午後の部」は1軍のトップ選手が登場。おぼろげながら抱いていた憧れや目標が、現実に変わった。
「いつか午後の部に出席したいという思いもありましたけど、こんなに早くかなうとは本当に思っていなかった。この1年間頑張ってよかった」
43ホールドポイントで、中日松山と並んで最優秀中継ぎ投手賞を受賞。阪神左腕では史上初めてで、自身中継ぎ転向2年目、プロ3年目での初タイトルとなった。チーム最多の70試合に登板した今季は勝利の方程式の一角も担い接戦の終盤で、何度もチームを救った。式典では壇上に上がると「疲労とかはありましたけど、チームのために投げるという思いで1年間やったので。こういう結果になってよかったです」と喜びをかみしめた。
来季も2年連続で同賞を獲得できれば、阪神史上4人目。過去の達成者は藤川球児、久保田智之、福原忍の3人しかいない。それはかつて「JFK」を形成するなど、リーグ優勝やV争いに貢献した大先輩たちの聖域だ。今や首脳陣となった藤川監督や久保田投手コーチの前で、「令和のK」こと桐敷が肩を並べる大チャンスがやってきた。
「自分しか、連続でやる権利はないので。連続で取るところはなかなかできないこと。ひとつの目標としてやっていきたい」
無事これ名馬。心がけるのは「1年間の完走」だ。開幕からリリーフとしてフルで戦った初めてのシーズン。オフはしっかり体をメンテナンスし、その上で体力面の充実や調子の波を安定させるためのトレーニングに取り組んでいく。
「具体的な数字というより、1年間1軍で戦力になるというところを目標にやっていけば、自然とそういう数字も超えたり。防御率とかも納得いく結果になると思う。1年間、変わらずにやっていけたら」
フル回転で藤川阪神の優勝に貢献する。そして再び「午後の部」に戻ってくる。
▼阪神茨木(ビックホープ賞を受賞)「来季しっかり1軍で活躍することだけ考えてやっていきたいです」
▼阪神高寺(敢闘賞を受賞)「まずは2月に100%でいける準備をしっかりやっていきます」
▼阪神川原(ウエスタン優秀賞を受賞)「野手に助けてもらいながらの50試合(登板)だったかなと感じています」
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