9回の悪夢・・・大量10失点でまさかの大敗

9回の悪夢・・・大量10失点でまさかの大敗

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阪神が甲子園で痛恨の大敗を喫した。2026年5月8日(金)、甲子園球場で行われた横浜DeNAベイスターズとの6回戦。スコアは1-10。中盤までは1点差で踏みとどまっていた試合が、9回表に一気に崩れた。DeNA打線がこの回だけで8得点。阪神は救援陣が踏ん張れず、終盤に試合を壊す形となった。

序盤から阪神には先制機があった。1回裏、先頭の髙寺望夢が左二塁打で出塁。中野拓夢の一ゴロで1死三塁とし、いきなり得点圏に走者を置いた。しかし、森下翔太は右飛、佐藤輝明は見逃し三振。絶好の先制機を逃した。2回裏にも1死から福島圭音が左二塁打で出塁し、2死後に伏見寅威が遊撃内野安打で一、三塁。ここでも村上頌樹が空振り三振に倒れ、得点には届かなかった。

阪神がチャンスを逃す中、試合を動かしたのはDeNAだった。4回表、1死から佐野恵太が大山悠輔の悪送球で出塁。宮﨑敏郎は空振り三振に倒れたが、山本祐大が左前打で2死一、二塁。ここで京田陽太の打球はレフトへのポテンヒットとなり、さらに福島のファンブルが絡む。走者2人が生還し、DeNAが2-0と先制した。阪神先発の村上は自責点0ながら、味方守備の乱れもあって2点を失った。

それでも、試合はまだ壊れていなかった。村上は5回、6回、7回と粘った。5回表はDeNAを三者凡退。6回表は先頭の度会隆輝に遊撃内野安打を許したが、佐野の一直で度会も戻れず併殺。7回表も京田、勝又温史の連打で1死一、二塁とされながら、林琢真、代打・ヒュンメルを連続三振に仕留めた。7回117球、被安打5、奪三振6、与四球1、失点2、自責点0。敗戦投手にはなったが、村上は試合を作っていた。

阪神の反撃は6回裏だった。先頭の森下が初球を捉え、左中間へ9号ソロ。スコアは1-2。甲子園の空気が一気に変わりかけた。さらに佐藤が四球、福島が死球で1死一、二塁。ここで同点、逆転のチャンスを作ったが、小幡竜平、伏見が連続三振。DeNA先発・平良拳太郎を攻めながら、あと一本が出なかった。

7回裏にも阪神はチャンスを作った。2死から中野が二塁内野安打で出塁し、林の悪送球で二塁へ進んだ。しかし森下は空振り三振。8回裏は佐藤が左前打で出塁したが、大山が空振り三振、福島が1-6-3の併殺打。ここでも追いつけなかった。阪神は8安打を放ちながら、得点は森下のソロによる1点だけ。チーム全体で16三振を喫し、再三の好機を生かせなかった。

そして、1-2のまま迎えた9回表。ここで試合は一変した。1点差の接戦だったはずのゲームが、わずか1イニングで9点差に広がった。DeNAはこの回、6安打1四球で一挙8点。阪神にとっては、甲子園の空気を完全に凍らせる悪夢の9回となった。終わってみれば1-10。序盤の拙攻、中盤の追撃失敗、そして終盤の大量失点。阪神にとって、投打守のほころびがすべてスコアに表れた一戦だった。

村上は7回自責0の粘投 勝負を分けたのは援護不足と守備の乱れ

この試合で先発した村上頌樹は、決して内容の悪い投球ではなかった。7回117球、打者27人、被安打5、被本塁打0、奪三振6、与四球1、失点2、自責点0。結果として敗戦投手となり、今季1勝3敗となったが、投球内容だけを見れば、先発として十分に役割を果たしたと言える。

初回は2死から佐野に四球を与えたが、宮﨑を三ゴロに打ち取り無失点。2回表は山本を中飛、京田を空振り三振、勝又を左飛で三者凡退。3回表も林、平良、蝦名達夫を退けた。序盤3回を無失点に抑え、阪神が先に点を取る流れを作っていた。

しかし、4回表に不運とミスが重なった。1死から佐野の打球を一塁・大山が悪送球。出塁を許すと、宮﨑は空振り三振に仕留めたが、山本に左前打を浴びて2死一、二塁。ここで京田の打球がレフトへ落ちる。さらに福島がファンブルし、走者2人が生還した。DeNAが2点を先制。記録上、村上の自責点は0だったが、スコアは0-2となった。

この場面は、阪神にとって重かった。村上は強打を浴びて大量失点したわけではない。失策、ポテンヒット、ファンブルが絡んだ形で2点を失った。守備が乱れたことで、投手が背負う必要のない失点が生まれた。しかも、阪神打線はそれまでに1回、2回と得点機を逃していた。先に点を取れなかった流れの中で、守備のミスから先制点を与えたことが、試合全体に重くのしかかった。

村上はそれでも崩れなかった。5回表はDeNA打線を三者凡退。6回表には先頭の度会に遊撃内野安打を許したが、佐野の一直で併殺を取り、無失点で切り抜けた。7回表には1死から京田、勝又に連打を浴び、一、二塁のピンチを招いたが、林とヒュンメルを連続三振。ここは村上の粘りが光った場面だった。

村上の成績は7回2失点、自責点0。被本塁打もなく、四球も1つだけ。DeNA打線を試合中盤まで抑え込み、阪神が反撃する時間を作った。1-2のまま試合が終盤に進んだのは、村上の粘投があったからだ。

問題は、その間に阪神打線が同点、逆転に持ち込めなかったことだった。1回裏は1死三塁、2回裏は2死一、三塁、6回裏は森下のソロ後に1死一、二塁、7回裏は2死二塁。8回裏にも佐藤が出塁した。だが、得点は森下の9号ソロだけだった。DeNA先発の平良は5回1/3を投げ、5安打1失点、9奪三振。阪神は平良を完全に打てなかったわけではないが、走者を返す一打が出なかった。

6回裏の攻撃は、特に惜しまれる。森下の一発で1点差に迫り、佐藤の四球、福島の死球で1死一、二塁。ここで平良からDeNA救援陣へ流れが移る場面だった。しかし、小幡、伏見が連続三振。ルイーズは0回2/3を投げ、2奪三振で火消しに成功した。阪神にとっては、試合を引き戻す最大の場面を逃した。

村上が7回を投げ切り、1点差で終盤へつないだにもかかわらず、勝負は9回に崩壊した。攻撃の決定力不足と、終盤のリリーフ崩壊が大きく響いた試合だった。村上の自責点0という数字は、先発としての責任を果たした証でもある。一方で、チームとしてはその粘投を勝利につなげられなかった。

 

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9回の悪夢 桐敷が1死も奪えず6失点、畠も3ラン被弾

この試合最大の焦点は、9回表の大量失点だった。1-2。まだ1点差。阪神が9回裏に反撃を残す中で、マウンドには桐敷拓馬が上がった。8回を工藤泰成が無失点で切り抜け、9回も接戦のまま進めたい場面だった。しかし、ここから試合は一気に崩れた。

先頭の京田に遊撃内野安打を許す。続く勝又にも左前打。さらに林の犠打が野選となり、無死満塁。ここでDeNAは代打・ビシエドを送った。桐敷は右前へ2点適時打を浴び、スコアは1-4。まだアウトは一つも取れていない。続く蝦名には四球を与え、再び満塁。度会に中前適時打を浴び、1-5。さらに佐野にも中前2点適時打を許し、1-7。ここで阪神は桐敷を諦め、畠世周へ継投した。

桐敷の成績は0回、21球、打者6人、被安打4、与四球1、失点6、自責点6。1アウトも奪えず、6人の打者を相手に6点を失った。リリーフ投手として最も避けたい、接戦での先頭打者出塁からの連打、野選、適時打、四球、適時打、適時打。完全に流れを止められなかった。

この9回の入りは、非常に重要だった。1点差の9回表で、先頭打者を出すかどうかは試合の重みを大きく変える。桐敷は京田に内野安打を許し、続く勝又にも安打を浴びた。さらに林の犠打野選で満塁。ここで最少失点、あるいは何とか1アウトを取ることができれば、まだ試合の形は残った。しかし、ビシエドに2点打を浴びたことで、1点差は3点差になった。さらに蝦名への四球で再び満塁とし、度会、佐野の連続適時打で試合は決定的になった。

特に問題だったのは、打者6人に対してアウトを一つも取れなかった点だ。安打で走者を出し、野選で傷口が広がり、四球でさらに苦しくなった。DeNA打線はこの回、チャンスを逃さずに畳みかけた。ビシエド、度会、佐野がいずれも適時打。阪神から見れば、リリーフが試合を締めるどころか、流れを完全に相手へ渡してしまった。

畠も流れを止め切れなかった。1-7となった無死一、二塁で登板。まず対するは4番・宮﨑。ここで左中間へ3号3ランを浴びた。スコアは1-10。桐敷が残した走者を含め、DeNAの9回の得点は一挙8点に達した。畠はその後、山本を三ゴロ、京田を二ゴロ、神里和毅を一ゴロに打ち取り、1回を投げ切った。しかし、自身も1回22球、被安打2、被本塁打1、失点2、自責点2。宮﨑の3ランで、接戦の名残は完全に消えた。

9回のリリーフ陣の内容を整理すると、桐敷は1アウトも取れず6失点、畠は宮﨑に3ランを浴びて2失点。合計でこの回8失点。DeNAは6安打1四球で、ビシエドの2点打、度会の適時打、佐野の2点打、宮﨑の3ランと、得点につながる一打を連発した。阪神にとっては、リリーフ陣が完全に飲み込まれたイニングだった。

村上が7回自責点0で粘り、工藤も8回を無失点で終えていた。1-2で迎えた9回表は、まだ勝負の範囲内だった。ところが、桐敷と畠で8点を失ったことで、試合は1-10に変わった。9回裏に代打・小野寺暖が左前打を放ったが、反撃の空気は戻らなかった。1点差なら甲子園はまだ沸いたはずだが、9点差ではあまりにも遠かった。

このリリーフ崩壊、勝負どころでの大量失点はあまりにも痛かった。1点差の9回に8点を失うということは、試合展開そのものを壊す失点である。桐敷は打者6人に対して、被安打4、四球1、野選1。畠は最初の打者に3ラン。接戦で起用された救援陣が、DeNA打線の勢いを一度も止められなかった。まさに「9回悪夢の大炎上」。甲子園の虎キチにとって、あまりにも重いラストイニングだった。

8安打16三振、拙攻と守乱も響く 1点差から9点差へ転落した完敗

阪神はこの試合、攻撃面でも苦しんだ。チーム8安打。数字だけなら、完全に沈黙したわけではない。しかし、得点は森下のソロ本塁打による1点のみ。DeNAは13安打10得点。阪神は8安打1得点。得点効率の差は、スコアにそのまま表れた。

1回裏の先制機を逃したことは大きかった。髙寺の左二塁打から1死三塁。3番・森下、4番・佐藤という打順で得点できなかった。2回裏も福島の二塁打と伏見の内野安打で一、三塁まで攻めたが、無得点。序盤に1点でも取れていれば、試合の展開は変わっていた可能性がある。ただし、ここで言えるのは、阪神が得点機を逃し続けたという事実だけだ。

3回裏には中野が左前打で出塁したが、森下、佐藤が連続三振。4回裏は小幡が四球を選んだが、伏見が空振り三振。5回裏は三者凡退。6回裏、森下の9号ソロでようやく1点を返したが、その後の1死一、二塁を生かせなかった。7回裏は中野が二塁まで進んだが森下が三振。8回裏は佐藤の左前打から大山が三振、福島が併殺。チャンスはありながら、得点につながらない場面が続いた。

チーム全体で16三振という数字も重い。DeNA先発・平良には5回1/3で9三振を奪われ、救援陣にもルイーズが2奪三振、レイノルズが2奪三振、中川虎大が1奪三振、岩田将貴が2奪三振。阪神打線は最後までDeNA投手陣にバットを空転させられた。森下の本塁打はあったが、それ以外で得点を奪えなかったことが、1-10というスコアにつながった。

守備面でも痛いミスが出た。4回表、大山の悪送球で佐野を出し、さらに京田の安打に福島のファンブルが絡んで2点を先制された。阪神の失策は2。村上の自責点が0であることを考えれば、序盤の2失点は守備の乱れが大きく関わっていた。村上が粘っていたからこそ、味方のミスによる失点は重かった。

一方、DeNAは勝負どころで確実に得点した。4回は京田の一打と阪神の失策で2点。9回はビシエド、度会、佐野、宮﨑が次々と適時打、本塁打を放った。度会は5打数3安打1打点、京田は5打数3安打1打点、宮﨑は5打数2安打3打点、佐野は4打数1安打2打点。打つべき場面で中軸と下位が機能した。

阪神は、村上が7回2失点自責0で試合を作り、6回には森下の一発で1点差に迫った。ここまでは、敗色濃厚という試合ではなかった。8回終了時点でも1-2。甲子園の9回裏を残して、十分に勝負できる展開だった。それだけに、9回表の8失点があまりにも痛烈だった。

最終スコアは1-10。1点差の接戦が、最後の1イニングで大敗に変わった。阪神にとっては、序盤の拙攻、守備の乱れ、リリーフ陣の崩壊が重なった敗戦だった。特に9回のリリーフ陣のパフォーマンスは、試合の印象を決定づけた。桐敷が1アウトも取れず6失点、畠が宮﨑に3ランを浴びて2失点。接戦を壊した終盤の大量失点は、今後へ向けても重い課題として残る。

森下の9号ソロ、村上の7回自責点0という材料はあった。だが、勝利には結びつかなかった。8安打を放ちながら1点、16三振、2失策、9回8失点。甲子園での1-10の大敗は、投打守すべてに課題が出た一戦となった。阪神は最後まで反撃の形を作れず、DeNAに大きく突き放された。まさに、9回の悪夢がすべてをのみ込んだ完敗だった。

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