雨の中、甲子園の熱狂を演出したのは「満塁男」の異名を取る木浪選手でした。ノーアウト満塁のチャンスにセンターオーバーの2点タイムリーで勝負あり!今季シーズン、満塁のチャンスでは打率6割超えで勝負強さを発揮してくれました。
阪神・木浪 さすが“満塁男”打率6割「満塁は特に気持ちが入る」恐怖の8番がトドメの2点適時二塁打
(デイリースポーツより)
「阪神7-2ヤクルト」(19日、甲子園球場)
熱い気持ちを白球に込めた。冷たい雨が降りかかっても、阪神・木浪聖也内野手の心は熱を増していく。仲間が作った好機、大声援に応えるしかない。“満塁男”が渾身(こんしん)の一振りでとどめを刺した。
「絶対に初球いくと決めていたので。思い切っていけたというのが、ああいう結果になった。勝利を決定付けられた一打だったかなと思う」
2点リードの八回だ。2本の安打と野選で無死満塁。押せ押せムードが高まる中、打席に向かった。エスパーダが投じた初球、141キロ直球を強振。完璧に捉えられた打球は中堅・西川の頭上を越えた。2者を生還させる、2点適時二塁打。勝負強さを発揮する一打で一気に勝機を高めた。
試合を振り出しに戻したのも木浪のバットだった。1点を追う二回1死三塁。「何とかここで同点にして次につなげたかった」。カウント2-2から石川が投じた5球目、チェンジアップを右翼へはじき返した。フェンス手前まで飛ばす大飛球だったが、丸山和が好捕。ただ、その間に三走・ノイジーが同点の本塁を駆け抜けた。
チャンスになればなるほど、燃える恐怖の8番打者。今季、満塁では5打数3安打4打点で打率・600、昨季も打率・444と無類の強さを誇る。「満塁は特に気持ちが入るというか。空回りしないようにはしているんですけど。打つという気持ちではずっといるんですけど、満塁の方が強い」と頭の中は冷静に心は熱く、驚異的な結果を残している。
試合前まで得点圏打率・217と低迷していたが、もう問題ない。岡田監督は「昨日もそうだけど、満塁でゲッツーを食らうピッチャーゴロとか多かったので。木浪も吹っ切れたんじゃない」とさらなる奮起に期待を寄せた。
この日の勝利で岡田監督は阪神の監督として通算500勝に達した。「500勝というのはすごいことなので。でも、本当に1勝1勝が監督へのプレゼントだと思う」と木浪。連勝街道へ向けて恐怖の8番が、チームに最高のムードを吹き込んだ。
◆やっぱり満塁男! 木浪の今季満塁成績は驚異の打率6割(5打数3安打)、4打点に。昨季も18打数8安打で打率.444、1本塁打、19打点の勝負強さだった。
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