苦難を乗り越え、石井大智が欠かせぬ1ピースへ成長

苦難を乗り越え、石井大智が欠かせぬ1ピースへ成長

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32打者連続無安打記録を達成するなど、今季既に自己最多22ホールドを成し遂げ急成長を果たした石井投手。なかなか結果が出ない苦しい時期を乗り越えて、チームに欠かせない投手へとステップアップしました。逆転優勝へ1つでも白星を重ねたい終盤、ますます出番が増えそうです。

【岡田虎に翼】阪神・石井大智、無双の陰に涙あり OP戦2敗、防御率7・00…「どうしたらいいか、わからない」どん底からマウンドでの考え方改め復活
サンケイスポーツより)

阪神の話題をさまざまな角度から提供する「岡田虎に翼」(掲載不定期)。今回は石井大智投手(27)がシーズン開幕前の不調から立ち直り、32打者連続無安打など勝利の方程式として欠かせない戦力へと成長した日々を振り返った。好投の陰に涙あり-。心も体も強くなった。

あのときの悔しい思いがあったからこそ、成長できた。石井が確固たる地位を築きつつある活躍の前にあった〝どん底〟を思い返した。オープン戦8試合登板で、0勝2敗、防御率7・00。今の圧倒的な姿とは程遠かった。

「抑えられなかった理由もだんだん分かってきた。マウンドに上がるメンタルも、球うんぬんよりも影響する。他の人の話を聞くと勉強になった。コンディションのところでも反省するところはもちろんあったので」

当時は思い通りにいかず、苦しんでいた。3月24日のオリックスとのオープン戦(京セラ)で1回3安打2失点と結果が出なかった試合後、薄暗いドーム地下の駐車場で取材を受けていると、次第に涙声になり、報道陣の前ですすり泣いた。

声を殺し、目に涙をためていた右腕は、のちに「自分でもどうしたらいいか、わからないという感じでした。直球も走っている。なのに、なぜ打たれる、と。(原因は)マウンドでの考え方。去年、いろいろ経験して、ここに投げたらこういう打球が飛ぶとわかった」と分析していた。

昨季は自己最多44試合に登板し、1勝1敗、防御率1・35、19ホールドの好成績。一方で経験を積んだ結果、打者の対応を〝先読み〟しすぎて大胆さを失った。チーム随一のトレーニングに関する知識量を誇る石井は、シーズン開幕を見据えて筋力アップにつなげるための筋肥大期の設定にも課題を見つけたという。

反省と修正を繰り返し、今季は36試合登板で4勝1敗、自己最多を更新する22ホールド、防御率1・44と頼もしさを増し、32打者連続無安打も記録。それでも探求心は尽きない。「ボールの使い方は有効なものを増やしたい。いろいろと日々、反省しながら」とさらなる成長を誓った。

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