オープン戦で4万人以上もの大観衆が集まるプロチームなど、世界中を探してもそう多くはないのではないはずです。そんな熱気満々の甲子園で、ルーキー石黒投手が堂々のデビューを果たしてくれました。試合にはまた負けてしまいましたが、若虎の成長ぶりを間近で見た虎キチには頼もしく映ったのではないでしょうか。
阪神・ドラ5石黒 満員甲子園デビュー戦で巨人斬り!岡田監督即決1軍帯同 「木浪が『エグいフォークです』言うとったわ」
(デイリースポーツより)
「オープン戦、阪神4-5巨人」(10日、甲子園球場)
開幕1軍に猛アピールだ。阪神のドラフト5位・石黒佑弥投手(22)=JR西日本=が甲子園デビュー戦で快投。最速150キロの直球を披露するなど1回を無安打無失点に抑え、オープン戦では球団史上最多となる4万1129人で埋まった聖地を沸かせた。12日のロッテ戦(ZOZO)からの1軍帯同も決定。球団ワーストを更新するオープン戦開幕9連敗を喫した中、ルーキー右腕が明るい話題を呼び込んだ。
オープン戦では球団史上最多となる観衆4万1129人の視線が注がれる中、堂々とマウンドに立った。相手が宿敵巨人であっても何ら臆することはない。制球、ボールのキレともに自らの実力を出した石黒が快投で聖地を沸かせ、岡田監督をうならせた。
「緊張しながら入ったんですけど、お客さんとかを見て『わ!すごいな』っていう方が勝ってしまって。いい緊張感を持ったまま投げられた」
2点ビハインドの六回。名前がコールされ、スタンドからの拍手に包まれる中でマウンドに向かった。まずはオコエと対戦。内角への直球で詰まらせて遊飛に打ち取った。続く増田陸は外角寄りのカットボールでボテボテの投ゴロで仕留めた。
「プロはプロなので。巨人だからとかではなく、いつも通りのピッチングをしただけです」
平常心を保ち、徐々に力強さが増していった。2死走者なしから代打・萩尾に対して、この日最速となる150キロの直球で追い込むと、最後は135キロの落差のあるフォークで空振り三振。完璧な投球を披露した。
ルーキーがマウンドで見せたたくましい投球。投げ終わりには岡田監督の表情も緩んだ。「投げさせてよかったよ。明日から千葉に連れて行く。ああいうのを見せてもらったらの。木浪が『エグいフォークです』言うとったわ」と指揮官。新人ではドラ2の椎葉(四国ILp・徳島)に代わって、12日のロッテ戦(ゾゾ)から1軍に帯同することが決定した。
春季キャンプでは2軍で順調に調整を続け、1軍デビューのチャンスを得た。当初登板予定だった5日の楽天戦(甲子園)が雨天中止となった際、指揮官は「一番最初に名前、挙がったの石黒やったからな、ファームからの(推薦)な」と明かしていた。結果で首脳陣の期待にきっちりと応えた。
【アラカルト】
◆名前 石黒佑弥(いしぐろ・ゆうや)
◆生まれ 2001年6月20日。愛知県江南市出身
◆サイズなど 身長180センチ、体重83キロ。右投げ右打ち。投手
◆家族構成 両親、兄
◆球歴 小学1年から野球を始める。星城高では1年から登板。3年夏は愛知大会2回戦で石川昂弥(現中日)を擁するセンバツVの東邦を8回3失点に抑え、打っても石川から3ラン。8回コールド勝ちし8強入り。卒業後はJR西日本に入社。22年は指名漏れも、23年度ドラフトで阪神5位指名を受ける
◆球種 カーブ、スライダー、カットボール、フォーク
◆座右の銘 「ちりも積もれば山となる」「七転び八起き」
◆趣味 アニメ鑑賞
◆好きな食べ物 チョコレート
◆好きな芸能人 お笑いコンビのチョコレートプラネット
【阪神1軍中継ぎ陣の現状】
岡田監督は「中継ぎ8人体制」の構想を描いており、春季キャンプ中は左投手4人、右投手4人としていたが、9日・ヤクルト戦(甲子園)で岩貞が1回3四死球3失点と乱れたことを受けて「(右投手)5(人)(左投手)3(人)になるかも分からんで」と語るなど再考を迫られている。
左は岩崎、桐敷、島本が当確とみられ、2軍調整となる岩貞は今後の復調次第か。富田について、岡田監督は9日に「短いイニングならいけるんちゃうかな」と評価したが、10日は2軍調整となっていた。
右は守護神候補ゲラを筆頭に岡留、加治屋と続く。昨年44試合に登板して飛躍した石井はオープン戦3試合連続失点と精彩を欠いており、漆原と石黒を加えた争いとなりそうだ。浜地と椎葉は2軍で再調整となった。
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