得点力不足に苦しむタイガース打線に、ファームで絶好調の井上選手が加わる事になりそうです。若虎代表として〝新戦力の台頭〟が、チームの窮地を救うきっかけとなってくれればよいですね。猛虎打線の中核となれる逸材が、その実力を見せてくれるはずです!
阪神・井上広大が1軍昇格へ 今季初めて野手にテコ入れ 貧打線に刺激
(サンケイスポーツより)
(セ・リーグ、阪神1ー3広島、7回戦、広島4勝2敗1分、8日、甲子園)貧打の虎に起爆剤! 阪神は広島に1-3で敗戦。貧打線に刺激を与えるべく、井上広大外野手(22)が近日中に1軍昇格することが8日、分かった。高卒5年目の若虎はウエスタン・リーグで打率・344、4本塁打、17打点と絶好調。岡田彰布監督(66)も注視してきた期待の大砲がカンフルとなり、猛虎打線を覚醒させる。
スコアボードに刻まれた4安打1得点という数字が、貧打の虎を物語る。打てない、つながらない。特に主軸に快音が響かない。2位どころか、最下位の足音が迫る混セの現状に、岡田監督の嘆き節が止まらない。
「真ん中の4人がノーヒットか。そら点入らんわな。ヒットが出るとかよりも内容が悪すぎるよな、打ち取られ方のな。そら点入らんわ。こんなんで勝つのは無理やわ、ハッキリ言うて」
経験豊富な岡田監督といえど、ここまで貧打では勝ちへの道筋を示せない。5月はチーム打率・207と低迷、6試合で13得点と1試合平均約2得点しかない。この日もノイジー、大山、佐藤輝、そして森下の3-6番がいずれも無安打に終わった。
そんな中軸に刺激を与えるべく、白羽の矢が立ったのが井上だ。大阪・履正社高では2019年夏に甲子園初優勝に導いたスラッガー。過去4年は1軍定着に至らず、5年目を迎えた今季は、2月の春季キャンプを1軍スタートするも、実戦で思うような結果を残せず、3月中旬に左肩の肉離れで戦列を離れた。
勝負と位置づけたシーズンで出遅れたものの、8日現在、ウエスタン・リーグ25試合の出場で打率・344、17打点、4本塁打の好成績。特に直近5試合は同・526(19打数10安打)で、この日のウエスタン・広島戦(由宇)でも2試合連続3安打の固め打ちをマークしていた。
1軍昇格を目指し、アピールを続けるその姿は岡田監督にも届く。グラウンド入り前、指揮官は「由宇の試合を見とったんよ」と笑った。映像越しにビシビシ伝わってきた若虎の熱意。貧打に苦しむ今の1軍打線の現状を変える〝起爆剤〟として、うってつけだ。
今季3度目の対戦となった大瀬良を打ち崩せず、チームは2カード連続の負け越し。首位をキープしたものの、2位巨人は0・5ゲーム差に迫り、最下位(ヤクルト、中日)までわずか2・5差とセ界の混戦模様はさらに激しさを増してきた。
球団ワーストに並ぶ〝10試合連続2得点以下〟を記録した4月上旬の深刻な状況から脱出したかにみえたが、再び貧打線に。虎将も「開幕前から言うてるよ。(相手も)攻め方を変えてくるって。力負けやで、高めの真っすぐを。力負けのストレート空振りやで。いや、ホンマそうやで」とボヤキが続く。
いまの1軍に貧打を変えられる男がいないなら、井上がその役割を果たせばいい。野手の1軍昇格となれば今季初めて。連覇のために、岡田監督は〝新戦力の台頭〟を求めている。期待の若虎が、満を持して戦いの舞台へとやってくる。
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