常勝軍団となるための“近道”などどこにもありません。勝つためには、試合に出るレギュラー組が率先して必死に努力する事が必要不可欠です。主力クラスが誰よりもバットを振る姿を見て若虎たちがそこを目指す。いい循環を作ってほしいですね。
阪神・藤川監督、主力に求めるのは「練習量」中心選手がチーム牽引「タイガースの伝統としては大事」
(サンケイスポーツより)
阪神・藤川球児監督(44)が4日、大阪市内のホテルでプレミアムトークショーに出席。2月1日から始まる春季キャンプに向け、大山悠輔内野手(30)や佐藤輝明内野手(25)ら主力に対し、猛練習でチームを引っ張ることを求めた。評論家時代に見たソフトバンクの豊富な練習量を思い浮かべながら、「タイガースの伝統としてはそれが大事」と熱く語った。
虎の新指揮官に正月ムードはなかった。春季キャンプへのカウントダウンは早くも始まっている。新年早々、藤川監督が発したのは、主力に向けた大号令だ。
「一番強いチームは主となる選手が一番練習するというのが絶対。だから、僕は練習量というのは主力になる選手に求める。若手が『練習する時間がない』というぐらい、主力に練習してもらいたい」
1カ月後には沖縄に大移動した虎戦士たちが、長いシーズンに向けて大粒の汗を流す。し烈なアピール合戦も求めるところ。だが、必死な若虎たち以上に、レギュラークラスにこそ泥にまみれてほしい―。大山と佐藤輝の名前を出しながら、猛練習でチームを引っ張ってほしいと要望した。
2020年の現役引退後、球団のスペシャルアシスタント(SA)や評論家として広い視野でプロ野球界を見つめてきた。他球団のキャンプも視察するなか、練習量の多さに目を見張ったのはソフトバンクだった。「ダイエー時代から続くような伝統」。そう感じると同時に「タイガースの伝統としては、それが大事なのかな」と、目指したい集団の形にもなっている。
キャンプでは、メニュー消化後に室内で打つことも選択肢の一つではある。だが、「ティー(打撃)やロングティーに率先して入り、若い選手が『入るところがありません』と言うくらいになってもらいたい。強いチームはそうなので」と将は話す。
戦場でもあるグラウンドで、若い選手たちが明確な壁を感じるぐらいにやってもらいたい猛練習。主力それぞれの胸にある自覚や、立場を譲らない確固たる覚悟を示す手段は練習姿勢であり、それを見た若手が主力以上に泥だらけになる日常が、90周年を迎えるタイガースに根付かせたい新たな伝統だ。
「自分が主力だと思う人は一番練習している姿を見せてくれると思う。そうなってくれることを願っている。やらせるということはない。やってくれると思いますね」
球春での再会を前に、大きな期待を寄せた。今年の沖縄には、かつてないくらい魂の宿った汗がほとばしる。
★1・4星野氏の命日に「本当に心優しかった」
1月4日は2018年に亡くなった元監督の星野仙一さんの命日。藤川監督は「本当に心優しかったし、強かった。選手へどうアプローチするかのお手本に、星野さんが一番に出てくる」と語った。プロ4年目の02年に星野さんの下で初勝利を挙げ、「『おい、球児』と呼んでもらったりして、人情味があった」と感謝。今後、指揮官として「選手に対するメッセージを強めに出しているときは、星野さんの考えがあると思ってもらえたら間違いない。これから助けてもらう場面が出てくると思う」と、闘将イズムも継承していく。
★FA残留大山を「心の強さというのをすごく信頼している」
藤川監督は大山に対し、春季キャンプでの練習メニューを直接伝えたことを明かした。「一塁、三塁の選手というのは基本的にシーズン中、練習量が落ちるので、このキャンプでは基礎練習をしっかりとやってもらうということ。もう大山には伝えてある」。そのときの大山の反応は「『分かっています』という(笑)」と説明。今オフに国内FA権を行使し、残留した主砲について「動かない心の強さというのをすごく信頼している」と語った。
————————————
阪神タイガースNEWSがてんこ盛り!
その他の記事はサンケイスポーツで!!