2026年3月28日、東京ドームで行われた読売ジャイアンツ戦で、阪神タイガースは2-0で勝利した。スコアは阪神が7安打2得点、巨人が3安打無得点。阪神は今季初勝利を挙げ、開幕カードを1勝1敗の五分に戻した。
試合は初回から阪神が動かした。1回表、先頭の近本光司は空振り三振に倒れたが、中野拓夢が右前打で出塁。続く森下翔太の打席では、一塁走者の中野が盗塁を決め、さらに捕手岸田の悪送球の間に三塁まで進んだ。そして森下が三塁走者を返す左犠飛を放ち、阪神が1点を先制した。初回に得点が入ったこの場面が、試合全体の流れを阪神側へ引き寄せる大きな一打となった。
その裏、阪神先発の髙橋遥人はキャベッジを三ゴロ、松本剛を二直、泉口友汰を一ゴロに打ち取り、三者凡退の立ち上がり。阪神は先に得点を奪い、先発がそのリードをすぐに守る理想的な滑り出しとなった。序盤の主導権を握ったのは、明確に阪神だった。
髙橋遥人が試合を作る 二塁を踏ませない快投
この日の阪神の勝因の中心にあったのは、先発・髙橋遥人の投球だった。2回裏はダルベックを見逃し三振、岸田を中飛、坂本勇人を二ゴロ。3回裏も増田陸を二飛、中山礼都を二ゴロ、ハワードを空振り三振に抑え、4回裏もキャベッジ、松本、泉口を3者凡退に片付けた。序盤4回をパーフェクトで終えた内容は、試合を支配したと言っていいものだった。
阪神打線は2回以降、追加点こそ奪えなかったが、3回表には髙橋自身が中前打で出塁し、続く中野も右前打を放って一死一、二塁の形を作った。ただ、ここでは森下が6-4-3の併殺打に倒れ、得点にはつながらなかった。5回表にも伏見寅威の四球、髙橋の犠打、近本の四球で二死一、二塁としたが、中野が空振り三振。6回表も佐藤輝明の二塁打、中川勇斗の四球で二死一、二塁と攻めたものの、伏見が三ゴロに倒れた。阪神は中盤にも追加点の好機を作っていたが、巨人先発ハワードらの前にあと一本が出なかった。
それでも、髙橋は6回まで巨人打線を無安打に封じた。6回裏は代打・佐々木俊輔を中飛、キャベッジを中飛、松本を遊直。巨人に反撃の糸口を与えず、スコアボードにゼロを並べ続けた。この時点で阪神の1点リードは、内容以上に大きな価値を持つものになっていた。
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八回に広げた貴重な追加点 佐藤輝の適時打で2点目
均衡した試合の中で、阪神が大きな追加点を奪ったのは8回表だった。巨人は2番手・ルシアーノから3番手・中川に継投。先頭の中野が左翼線への二塁打で出塁し、無死二塁の好機を作る。続く森下は遊飛に倒れたが、ここで4番・佐藤輝明が右前適時打を放ち、中野が生還。阪神が2-0とリードを広げた。
なおも攻撃は続いた。大山悠輔が右前打でつなぎ、一死一、二塁。代打・濱田太貴は空振り三振に倒れたが、伏見が相手投手・中川の悪送球で出塁し、二死満塁まで攻め込んだ。ただ、ここでは小幡竜平が一ゴロに倒れ、追加点は1点止まり。それでも、この回に奪った2点目は、終盤の展開を考えれば非常に大きかった。1-0のままではわずかなきっかけで同点に追いつかれる可能性があったが、2-0となったことで阪神は継投にも余裕を持って終盤へ向かうことができた。
打線全体では7安打。中野は初回の先制点につながる出塁に加え、8回には追加点の口火を切る二塁打を放った。佐藤輝は6回に二塁打、8回に適時打と長短2本の安打で2点目をたたき出し、大山も2回の四球に加えて8回に右前打を記録。髙橋は投手でありながら3回に中前打を放っている。大量点ではなかったものの、必要な場面で走者を進め、得点を積み上げた内容だった。
九回のピンチをしのぎ完封勝利 2-0で今季初白星
阪神は8回裏、守備交代で左翼に髙寺望夢を入れ、巨人の攻撃を増田陸の見逃し三振、中山の一ゴロ、代打・丸佳浩の一ゴロで三者凡退に封じた。9回表は無得点に終わったが、その裏に最後の山場が待っていた。先頭のキャベッジに左前打を許し、続く松本の遊ゴロで一死二塁。さらに泉口に四球を与え、一死一、二塁となった。ここでダルベックの三ゴロの間に走者が進み、二死二、三塁。最後は岸田行倫を空振り三振に仕留め、巨人の反撃を断ち切った。阪神は最後の決定機をしのぎ切り、2-0で勝利した。
試合全体を見ると、阪神は初回に森下の犠飛で先制し、8回に佐藤輝の適時打で加点。投手陣は巨人を3安打無得点に封じ、失策もゼロだった。一方の巨人は3安打2失策。阪神は少ない得点を守り切る形で勝利を収めた。勝利投手は髙橋、敗戦投手はハワードだった。開幕2戦目は、阪神が先手を取り、投手力で押し切った一戦だった。

