前川→一塁、テル→三塁・・・大幅シャッフル!

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長いシーズン、土壇場の場面で一度あるかどうかといった特別なフォーメーションの練習を行いました。前川右京選手がファースト、サトテルがサードへ。普段と異なるポジションの守備練習そのものにも、スキルアップにはいい機会だったのではないでしょうか。

阪神・前川 シートノックで「高1の秋以来」一塁守った 本番起用には藤川監督「可能性がある」
スポーツニッポンより)

阪神・藤川球児監督(44)が春季・宜野座キャンプ第5クール初日の20日、構想に掲げていた複数ポジション制を今春キャンプで初めて実行に移した。シートノックで、本職が左翼の前川右京外野手(21)を一塁、三塁の佐藤輝明内野手(25)を右翼に入れた。長いシーズンを見据えた危機管理の一環。優勝を争う天王山で、大山への代走や森下の左翼起用などを視野に入れた“ウルトラC布陣”の準備へ着手した。

 シートノックで珍しい光景が繰り広げられた。ほとんどのポジションで内外野が普段と入れ替わった。前川は一塁、佐藤輝と小幡は右翼、島田が二塁、豊田が遊撃で打球を受け、中継プレーをした。

 メニューに書かれた「シャッフルノック」の狙いは、基本的には内野手は外野手心理を、外野手はその逆の気持ちを理解させること。ただし、現実感が乏しい陣形の中にもシーズンへの布石が点在した。一塁の前川、3年ぶりに右翼を守った佐藤輝がそれ。準備してきたファーストミットを初めて使った前川は大きな乱れなく務め、「内野のレベル、スピード感が速いので付いていくのに必死でした。(一塁は)高1の秋以来」と振り返った。

 今キャンプ前に掲げていた「複数ポジション制」を初めて実行した藤川監督は、本番をにらんだ練習だと認めた。「可能性があるということ。シーズンは長いですからね。準備をしていくという意味では。豊田と島田の内野手はないでしょうけど(笑い)」。故障が付きもののペナントレースにおいて、複数ポジションは有事の備えになるのは当然のこと。もう一つメリットがある。絶対に落とせない一戦での思い切った采配につながる可能性がある。

 前川が一塁を守れれば、どうしても1点が欲しい場面で大山に代走を送ることができる。また、仮に代打で起用した糸原をそのまま三塁に置き、三塁の佐藤輝を右翼、右翼の森下を左翼へ回す手を打てるかもしれない。藤本総合コーチは「最終的な局面を考えてのこういう練習なんでね。初め(スタメン)から使うとか、そういうのはない。0・1%かもしれないし、0・01%かもしれない。その可能性があるのなら準備をさせておこうと」と、勝負手を想定した取り組みであることを示唆した。

 シーズンに1度あるかどうか、最終局面の仕込みを完了した前川は「経験できて良かった」と感想を口にした。備えあれば憂いなし。優勝争いのヤマ場へ向けて今から勝負の秋も見据える。V奪回へ、藤川猛虎はいつでも“ウルトラC”を発動できる。 

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