惨敗の中で一筋の光明・・・近本が今季7度目の猛打賞

惨敗の中で一筋の光明・・・近本が今季7度目の猛打賞

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まさかの大敗、3連敗となってしまった試合の中で、近本選手のバットだけは快音を放ち続けました。今月だけで4回目、シーズン7回目の猛打賞となり、調子は確実に上向いています。頼りになるリードオフマンが、重たくなってしまったチームの雰囲気をガラッと変えてくれるはずです。

阪神・近本光司、暗~い3連敗のチームの中で明るい4安打 2試合連続猛打賞
サンケイスポーツより)

(セ・リーグ、中日8-4阪神、21回戦、阪神11勝7敗3分、18日、バンテリンD)
バットをぐっと短く握り直し、狙いすまして左翼線に打球を運んだ。阪神・近本光司外野手(29)が左投手2人から左翼へ計4安打の固め打ちでヒットメーカーの本領を発揮。自身の打撃に手応えをにじませた。

「左(投手)も右(投手)も一緒のように打てたらと思って。どの打席もやりたいことがしっかりできている」

三回1死二塁で大野の外角直球を流し打ちし、左翼に運ぶ適時二塁打とした。大野からは一回に左前打を放ち、5試合連続の初回先頭安打。切り込み隊長の役割を果たすと、五回にも左前打で2試合連続、今季7度目の猛打賞を記録した。

九回にも左腕の橋本から左前打を放って左投手を徹底的に攻略。七回は四球で計5出塁も、チーム全体で勢いに乗るには至らず、点の取り合いに飲まれる形で突き放された。「あとは結果だけ、勝てればよかったなと思います」と渋い表情で語った。

8月は16試合で4度目の猛打賞で打率・375(64打数24安打)と好調をキープ。6月は月間打率1割台に落ち込むなど波はあったが、今季全体で見てもチームトップの打率・274まで上げてきた。「1カ月で何本ヒットを打っても、シーズンで成績がどうなるかが大事」と開幕前に年間を通した活躍を見据えていたリードオフマンが、勝負の終盤に入って貢献度を高めている。

「次も、右ピッチャーからも、しっかり打てるように頑張りたい」

勝利が遠い現状の中でも前を向いて次戦を見据えた。好調を持続させ、チーム全体で勢いに乗れる瞬間をなんとか作り出していく。

 

■データBOX

◉…阪神・近本が5試合連続で一回先頭安打。今季は一回先頭で打率・363(80打数29安打)、1本塁打、8四球と好成績を残している

◉…近本は今季7度目の猛打賞(3安打以上)となり、佐藤輝、中野(6度)を上回りチーム最多となった

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