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場内騒然!またも近本に脇腹死球で岡田監督も憤慨

場内騒然!またも近本に脇腹死球で岡田監督も憤慨

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プロの世界なので、内角を厳しく攻める事自体は当然です。しかし、またしても近本に対して脇腹付近への危険なデッドボール、しかも試合の趨勢が決まった9回の出来事に、岡田監督も怒りを隠すことはしませんでした。勝っても後味の悪い一戦となってしまいましたが、近本が無事であることを願いたいです。

岡田監督、父の命日に勝利もヤクルトに激怒 近本にまた死球で後味の悪さ残る
日刊スポーツより)

<ヤクルト1-7阪神>◇3日◇神宮

阪神岡田彰布監督(65)が、ヤクルトにブチ切れた。7-0の快勝ムードで迎えた9回、先頭近本光司外野手(28)が左腕山本から右脇腹付近に死球を受けて場内騒然となった。これに指揮官も「あきれるよなぁ」と怒り心頭。試合後は相手ベンチに乗り込む姿勢まで見せた。2位広島が敗れたため、一気に優勝マジックは15。「アレ」に向けてカウントダウンを加速させたが、神宮の杜(もり)には不穏な空気が漂った。

怒っていた。選手と勝利のハイタッチを終えた岡田監督は、その場を動かず一塁側のヤクルトベンチをにらんだ。そこからクラブへ戻ろうとしたが、怒りは収まらない。振り返ってヤクルトベンチを再びにらんだ。「情けないのう。2年連続優勝したチームやしのう。あきれるよなあ。おらんかったんよ、高津。ベンチに。探したけど」。65歳の指揮官が相手ベンチに乗り込む1歩手前だった。

7点差の9回、ヤクルト左腕山本のすっぽ抜けた直球系の球が近本の右脇腹をえぐった。近本はその場にうずくまりしばらく苦しそうな表情で動けなかった。8月13日の京セラドーム大阪では今野から死球を受け梅野が左尺骨を骨折し今季絶望となっている。指揮官は「状況を考えたらって、もう…。普通に考えたら分かるやないか。そういうチームなんやろ」と、厳しい攻めをする場面ではないのにと理解に苦しんだ。

岡田監督が「この前と同じようなところみたいやけど」と話すように、近本が死球を受けた場所は7月2日巨人戦で高梨から食らった死球と似たような場所。前回は「右肋骨(ろっこつ)骨折」で約3週間離脱した。

代走小野寺と代わり途中交代した近本は試合後「分からないです。あんまり何もなかったらいいと思います。僕は」と話し、バスへ乗り込んだ。4日に病院で診断を受けるが、再び離脱となればチームにとっても痛すぎる。この日も初回、4回と2本の三塁打を放ちチャンスをつくった。1試合2本の三塁打は今季2度目。今季11本目の三塁打となり、阪神のシーズン11三塁打は、56年田宮謙次郎(12本)以来67年ぶりの記録をつくったばかりだった。

2位広島が敗れマジックは2つ減り15となった。今季9度目の同一カード3連勝で貯金は最多タイの28個。そして、9月3日は86年に亡くなった父勇郎さん(享年55)の命日だった。命日はこれで監督通算6勝1敗。岡田監督の猛虎愛にも多大な影響を与えた父に、現場復帰1年目の今年も白星を届けた。

だが、大勝ムードも何もかもすべて近本の死球で吹っ飛んだ。球場に漂ったのは後味の悪さ。今は近本が軽傷であることを祈るしかない。

 

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