昨年、日本一に大きく貢献した近本選手が、今季はさらなる飛躍を誓ってくれました。リーグ連覇を成し遂げるためには、1年間を通して最強のリードオフマンとしてダイヤモンドを駆け回る事が必要です。ケガをせず、フル出場を実現できるように頑張ってください!
【単独インタビュー】阪神・近本光司がシーズンへ激白 ファンのため「出られるときはしっかり試合に出たい」
(サンケイスポーツより)
ファンのためにもグラウンドに立つ! 阪神・近本光司外野手(29)がサンケイスポーツの単独インタビューに応じ、自身の打撃や連覇を目指すチームについて語った。昨季は死球による骨折の影響などで129試合の出場にとどまったリードオフマンは、応援してくれる人々の期待に応えるために「出られるときはしっかり試合に出たい」とフル回転を誓った。
――オープン戦は打率・364と好調
「どういう打ち方をしたらどういう打球がいくのか、っていうイメージの中でできました。ある程度収穫もあったし、アウトもだいたい三振かフライアウトだったので、そこも含めて納得のいくオープン戦だったと思っています」
――打撃面で去年からの意識の変化は
「春季キャンプの途中から、撮影した動画を追っかけ再生してくれるアプリを使って、室内で打撃練習をするときはそれを使って、自分のバッティングがどうなっているがわかってきました」
――映像を使うフィードバックで変わる点は
「自分のスイングがすぐに客観的に見られるところです。アプリがない時は自分の感覚だけで分析して、次にすることを決めて、またスイングして…って1球1球考えていたんですけど、それがもっとわかりやすく、もっと客観的に見ることができています。そこがすごく良かったです」
――昨年は不本意な離脱もあった。試合に出続けたい思いは強い
「いやー、出たいですね。それこそ20日(のソフトバンク戦、ペイペイD)もそうだけど、大学の同級生が見に来るって言って出なかったり、去年も地方で親戚が見に来るって言って出られなかったりで、かわいそうな思いをさせることもあったので」
(続けて)
「何年か前にも、自分が新型コロナでいないから、じゃあ違う日に来るようにしようって決まって、そしたらその日は台風で小豆島の子どもが来られなかったりしていたから。いつでも自分を見れるだろうと思って来ていたのに、それが見れなくなって、全試合出ていたのにそういうことをしていると、自分の応援してくれる人を1人失う感覚があるので」
――ファンの力の大きさや期待は意識する
「その日に初めて見に来た人がいて、自分が出ていたはずが出ていなくて、代わりに出た選手がヒットやホームランを打ったら、プロ野球ってすごいな、自分じゃなくてあの人すごいなってなってしまう。そういうことも思うから、全試合っていうか、出られる時はしっかり試合に出たいなっていうのはあります」
――ファンの存在を再認識する意味でも、昨年の優勝パレードは大きな契機になった
「そうですね。純粋にあれだけ人が多いのは初めて見ましたし、想像していたのとギャップがあって感動もありました。甲子園もいつも満員で、4万5000人以上がもっと多くぎゅって集まることって少ないけど、神戸のフラワーロードのところを最初に見たときはちょっと、すごかったですね。優勝ってこれだけの力を生むし、これだけ影響力のあるものなんだなっていうのはすごく感じました」
――自分の成績で伸ばしたいところは
「去年は二塁打が少なかったんですよね。30本くらい打ちたいって思っていたんですけど」
――21年が二塁打33本で一番打っている
「去年は開幕前から二塁打、二塁打って言っていたので、三塁打が増えた分、二塁打も増えたらよかったですね。二塁打と三塁打の累計は変わってないなって振り返った時に思いましたし(21年が二塁打33本、三塁打5本で計38本。23年は二塁打24本、三塁打12本で計36本)。自分としては成長がなかったなと思う。二塁打にはベースランニングも打球判断も、いろいろなことが必要。あとはどれだけ打球速度が上がって、角度がついているかが長打になるかどうかだから、そういう打撃も含めて大事だと思っています」
――去年の優勝や日本一を経験して、チームに感じる変化は
「みんな自分の仕事をしっかりやろう、っていう意識をすごく感じています。自分にどんな役割が求められているかっていうのを去年である程度わかってきているから、それをしっかりやろうとしていると思います」
――優勝するために必要だと考えていることは
「まずは出ている選手が状態を万全にして試合に挑むことが大事だと思います。もちろん昨年からの続きで疲労もたまっているだろうけど、けがが起こると雰囲気も変わるし、監督もそこにエネルギーを出さないといけないので。あとは全員が楽しくやれていること。それが1番エネルギーになると思ったんですよね。負けていても『大丈夫やろ』って気持ちでいけるかどうか。それができていたら勝てるんじゃないかなって思います」
――去年の優勝は、負けていても「大丈夫」と思えるための材料になる
「それはそれで悪い方向になると思います。チームとして自信は持っていると思うけど、それが過信になったらよくないので。『去年こういう風に勝ったけど、今はこうなってるから、こういう風にやっていこう』って考えられたらいいなと思っています」
★オープン戦での近本
不動の中堅手として、15試合に出場して44打数16安打で打率・364、4打点。二塁打と本塁打はなかったが、三塁打を2本放ち、盗塁も1個決めている。下半身の蓄積疲労を考慮されて、20日のソフトバンク戦(ペイペイドーム)、23、24日のオリックス戦(京セラドーム)と3試合欠場した。23日は打撃、守備練習とも行わなかったが、24日はダッシュやフリー打撃を実施。岡田監督は「そんな重症やない。29日にスタメンでいけるようにな、それを願っている」と話している。
★取材後記
インタビューの最中、打撃スタイルを巡るやり取りの中で近本に逆質問された。「なんでそんなすぐに答えを求めようとするん?」。毎打席変化する条件に対応するべく取り組みは変わる。打つべきか、待つべきか。何を狙い、どこに打つか。どんな工夫が結果に結びついたか、一言で理由を言い表すことは難しい。それがプロスポーツの世界だと受け取った。
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