2年目ビーズリー投手が圧巻のピッチングを披露、惜しくも完封勝ちこそ逃したものの、堂々の119球での完投勝利を飾りました。久々の、そして交流戦で初の連勝です。打線もようやく上向きになってきましたので、この調子で勝ち続けてほしいですね。
阪神・ビーズリー魂の119球!!来日初完投で無傷の3勝
(サンケイスポーツより)
(日本生命セ・パ交流戦、阪神4-1西武、2回戦、阪神2勝、8日、甲子園)勝負をかけた119球目。打球が左翼・前川のグラブに収まると、阪神・ジェレミー・ビーズリー投手(28)は帽子を天に掲げて梅野と抱き合った。来日初完投で負けなしの3勝目。お立ち台で自慢のひげをさすった。
「ランナーが出てからもしっかり集中して自分のボールをコントロールできたので、それが今日は一番良かったです」
〝変化球投手〟を自認する右腕は、150キロ前後の直球と大きく曲がるスライダーで西武打線を圧倒した。二回、五回は走者を背負っても併殺打を打たせてピンチの芽を摘む。右打者の外角にスプリットやカットボールを集め続け、的を絞らせなかった。
六回の打席では豆田の投球が顔面付近を通過。大きくのけぞり死球を回避した助っ人は、その打席で何度も必死にバットを振った。結果的には右飛に倒れたが、気合十分だった。打席が回った八回は岡田監督に続投を直訴し、九回のマウンドへ。1死二、三塁から内野ゴロの間に1点を失ったが、2019年のメッセンジャー以来、球団の外国人投手では甲子園で5年ぶりの完投勝利。岡田監督も「きょうはビーズリーにつきますね」とたたえた。
今季、右肩のコンディション不良で出遅れたが、2軍では29イニング無失点と〝無双〟し、「力強さが違う」「ここで投げる投手じゃない」と若手投手から羨望のまなざしを浴びた。変化球の講師役もしばしば務め、D6位・津田(大経大)はカットボールの習得に向けて握り、腕の角度や振り方の動作に加え「トラックマン」を用いて軌道を確認してもらい、金言も授かった。
「無理に曲げようとしない方がいい。目で曲がっていないように見えても、データでは必ず変化しているから」
見た目では思い通りの変化にならず、もっとボールを曲げようとしてバランスを崩す。そんな悪循環を防ぐためのデータの活用法をルーキーに説いた。津田は「こうやってデータを使うのかと、めっちゃ勉強になりました」という。投球だけでなく、一流の〝先生〟としても若虎の手本になっている。
「完封できたら良かったですけど、やっぱり勝つことが一番。そういう意味では昨日、きょうと違うチームになったようにみんな生き生きしていますし、乗って勝っていけるんじゃないかな」
勝ってより強まるチームの勢いを感じ、手応えをにじませた。チームのためにさらなる〝圧投〟を目指す。
◆ビーズリーについて阪神・安藤投手コーチ 「ずっと安定しているし、きょうも素晴らしかった。本当に一人で投げてくれたので、ナイスピッチングでしたね」
【データBOX】ビーズリーが来日2年目で初の完投勝利。阪神の外国人投手の完投勝利は、2022年6月12日のオリックス戦(京セラ)のガンケル以来。甲子園では19年5月4日のDeNA戦のメッセンジャー以来、5年ぶり
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