(オープン戦:阪神0-3ヤクルト 19日(日)@神宮球場)
昨年の不調から復活を期す秋山投手(31)が2番手で登板、3回を2安打無失点と上々の結果を残しました。左肩に違和感を訴えている伊藤投手の代役候補として、存分に先発ローテーション入りを首脳陣へアピールしました。
相当な覚悟を持って、この場に戻ってきました。1球毎に雄叫びを上げる“らしさ”全開のピッチングで、どんどん投げ込んでいく姿に神宮へ詰めかけた虎キチ達は大喜びでした。6回から2番手としてマウンドを託されると、先頭の宮本をレフトフライ、続くオスナをカットボールでサードゴロとテンポ良く打ち取りました。3人目の長岡には伸びのあるストレートで見逃し三振と、相手打線クリーンナップを見事に三者凡退に仕留めてくれました。本人はまだまだしっくりこない部分もあるようですが、一定の結果を残してはくれました。
開幕から先発ローテーションの主軸の1人として期待されていた伊藤将投手が左肩不調により2週連続での登板回避となったことで、経験豊富な秋山に代役として出番が回ってきました。このチャンスを生かすかどうかは、本人ののここからのパフォーマンスにかかっています。
秋山自身にとっては312日ぶりとなる1軍マウンド。かつて2年連続2桁勝利を成し遂げたものの、昨シーズンはたった5試合の登板で1勝止まり。防御率も5.48と停滞し、5月11日のカープ戦を最後に2軍降格となってしまっていました。ウエスタン・リーグでは9勝を挙げて健在を示したものの、最後まで1軍から声がかかることはありませんでした。
復活を期す今シーズン、2月からのキャンプでは速球に拘りトレーニングを続けてきました。納得がいくまでブルペンに籠り投げ続けてきた成果を、この場でしっかり出してくれました。課題も残ったものの「ちょっと安心はしたけど、まだまだ。将司の状態次第だと思いますけど、もう1回チャンスがあればいい姿を見せたい」と意欲を語ってくれました。
次回は25日のウエスタン・中日ドラゴンズ戦での登板が見込まれています。このまま好調をキープすれば、開幕1軍入りも現実味を帯びてくるでしょう。がんばって、その座をもぎ取ってほしいですね。