連覇に向け、昨季活躍した主力メンバーが引き続きラインナップするオーダーの中で、ライト&レフトのスタメン争いが熾烈を極めています。実績からするとノイジー、しかし前川、野口ら若手の成長も著しく岡田監督を悩ませてくれそうです。
激烈な外野手争い「前川はとてもいい選手。でも…」 伊勢孝夫氏が森下、ノイジーを推す根拠
(東スポWEBより)
阪神の沖縄・宜野座キャンプが活気にあふれている。新助っ人右腕、バビー・ゲラ投手(28=前レイズ)や、育成ドラフト2位の韋駄天ルーキー・福島圭音外野手(22=白鷗大)など、新戦力候補が次々と台頭。球団史上初となる連覇達成へ向け、視界は良好だ。一方で最後まで激しいレギュラー争いが繰り広げられそうなのが、外野両翼のポジション。森下、ノイジー、前川、小野寺、野口、ミエセスなど個性豊かなメンバーがそろうが、定位置をゲットするのは誰か? 本紙評論家・伊勢孝夫氏が占った――。
【新IDアナライザー・伊勢孝夫】楽天戦(17日、宜野座)、広島戦(18日、コザ)と対外試合を2つ見たけど、阪神は投打ともに戦力が大充実しとるな。そら連覇は堅いなと思ったわ。レギュラーが定まっていないのは右翼と左翼の2つだけ。岡田監督は相変わらず森下に対して手厳しいコメントが多いけど、俺は大丈夫そうやなと思ったね。去年のいい頃の打撃に戻っとる。岡田監督も本音のとこでは「右翼は森下」で固まっていると思うよ。チームの未来は森下と佐藤輝の2人にかかってるんやから。
残るは左翼の1枠。昨秋に育成から支配下登録された野口だけど、確かに天性の飛距離は魅力やな。とはいえ、実戦とフリー打撃練習は全くの別物。左腰の開きが早いから、どうしても外へ逃げるスライダー系統の変化球に手を出してしまい、遊ゴロみたいな凡退を繰り返してしまってるな。素材はええけど、もう少し時間がかかりそうや。左翼の最有力候補はノイジーか前川かの二択になる。現時点でどちらかを選べと言われたら、俺はノイジーを選ぶな。
なぜか? その理由は打順や。岡田監督は基本的に昨季の日本一オーダーを踏襲して開幕は打線を組むはずや。1番・近本、2番・中野、3番・森下、4番・大山、5番・佐藤輝、7番・捕手(坂本、梅野)、8番・木浪とな。そうすると左翼のレギュラー候補は自動的に「6番打者としての役割を遂行できる選手」を選ばなければならないんや。
阪神の6番打者は責任重大や。5番に佐藤輝がいるからな。今春の佐藤輝はホンマに状態がええ。今年こそ打率2割8分、30本塁打、100打点程度の成績が期待できると俺は思ってるんよ。だからこそ次打者の6番に怖さや、いやらしさがないと、佐藤輝は勝負を避けられてしまうやろ。
ノイジーは来日2年目ということで、日本野球への対応力や理解度も深まってきていると思う。経験豊富な元メジャーリーガーだし、右打ちなどの状況に応じたチームバッティングも得意やもんな。「佐藤輝を殺さない」という大前提で、6番・左翼はチョイスせな。もう1つ言うと、外野の守備力という面でもノイジーが前川を大きく上回っているしな。
前川は打撃センスあふれるとてもいい選手やと思うよ。でも、彼はレギュラーの座を「与えられる」ようではダメやな。自分の力で奪い取らな。開幕まであと40日くらいか。ここからのオープン戦で存分にアピールしてほしいな。
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