7-0からまさか!?ヒヤヒヤの先行逃げ切り勝ち

7-0からまさか!?ヒヤヒヤの先行逃げ切り勝ち

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阪神が東京ドームで巨人を7-4で下し、敵地で価値ある白星をつかんだ。2026年5月22日(金)、巨人との一戦。阪神は初回から猛攻を仕掛け、4回までに13安打中10安打を集中させて7得点。一時は7-0と大量リードを奪った。終盤には巨人の反撃を受け、7回終了時点で3点差まで詰め寄られる苦しい展開となり先日の甲子園でのゲームを彷彿とさせたが、リリーフ陣が最後の2イニングを無失点で締め、7-4で逃げ切った。

試合はいきなり阪神ペースで動いた。初回、先頭の立石正広が左翼への二塁打で出塁する。続く中野拓夢の二ゴロで一死三塁とすると、3番・森下翔太が中前へ適時打。阪神が1点を先制した。なおも二死一塁から5番・大山悠輔が右翼席へ6号2ランを放ち、初回から3点を奪取。巨人先発・井上温大の立ち上がりをとらえ、東京ドームの空気を一気に変えた。

阪神にとって大きかったのは、単なる先制ではなく、初回の攻撃でクリーンアップが役割を果たしたことだった。立石がチャンスメークし、中野が走者を進め、森下が先制打。さらに大山が一振りで2点を加える。上位から中軸へ、流れがきれいにつながった。試合の入りで巨人に重圧をかけるには十分な3得点だった。

阪神先発の髙橋遥人は、その援護を受けて初回のマウンドへ上がった。巨人は1番・平山功太、2番・キャベッジ、3番・吉川尚輝という上位打線から始まったが、髙橋は無失点で立ち上がる。大量援護を受けた直後の大切な裏の攻撃を抑えたことで、阪神は試合序盤の主導権を手放さなかった。

2回表は阪神が無得点に終わったものの、序盤の攻撃姿勢は緩まなかった。3回表、再び立石が中前打で出塁する。中野が犠打を決めて一死二塁。ここで森下が適時二塁打を放ち、4点目を奪った。さらに4番・佐藤輝明も右適時二塁打で続き、スコアは5-0。初回に続き、またも森下が得点に絡み、佐藤輝も長打で応えた。

この日の阪神打線は、序盤から巨人先発・井上を激しく攻め立てた。1回は立石、森下、大山。3回は立石、森下、佐藤輝。いずれも上位から中軸の流れで得点を重ねたことが特徴だった。大振りだけに頼るのではなく、二塁打、犠打、適時打を組み合わせながら、確実に走者をかえしていった。

4回までに7得点、13安打の猛攻で巨人を突き放す

阪神の勢いは4回にも止まらなかった。先頭の坂本誠志郎が左前打で出塁し、髙寺望夢が中堅への二塁打で続く。無死二、三塁の絶好機をつくると、投手の髙橋遥人は投ゴロに倒れたものの、一死二、三塁から立石が左前適時打。さらに中野も右前適時打を放ち、2点を追加した。スコアは7-0。試合は完全に阪神の流れとなった。

4回までの阪神打線は、まさに切れ目がなかった。立石は初回に二塁打、3回に中前打、4回に適時打と序盤だけで3安打。森下も初回の先制打、3回の適時二塁打を含む3安打2打点。佐藤輝は3回に適時二塁打、大山は初回に2ラン。中野も4回に適時打を放つなど、上位から中軸、さらに下位打線まで得点機をつくった。

特に目立ったのは、立石と森下の働きだった。立石は1番打者として出塁し、得点し、さらに走者をかえす役割まで果たした。5打数3安打2得点1打点。リードオフマンとして攻撃の号砲を鳴らし続けた。森下は5打数3安打2得点2打点。初回の先制適時打、3回の追加点となる適時二塁打と、試合の流れを阪神側へ引き寄せる一打を重ねた。

大山の本塁打も大きな意味を持った。初回、1点を先制した直後の二死一塁。ここで2ランが出たことで、阪神は一気に3点を奪った。序盤に3点差をつけたことで、先発の髙橋は余裕を持って投げ始めることができた。さらに3回、4回の追加点によって、阪神は4回表終了時点で7点をリードする展開に持ち込んだ。

一方の巨人は、先発・井上が4回10安打7失点。阪神打線の集中打を浴び、試合序盤で大きくビハインドを背負った。5回以降は堀田、宮原、船迫、田和が無失点でつないだが、序盤の7失点が重くのしかかった。阪神から見れば、早い回に相手先発を攻略し、試合の主導権を握ったことが勝利への土台となった。

しかし、7-0というスコアは安全圏に見えて、決して最後まで安心できるものではなかった。何せ2日前の中日戦では、実際に0-7の状況から8点を奪いサヨナラ勝ちしたばかりだったからだ。しかし阪神打線は5回以降、巨人救援陣の前に追加点を奪えなかった。5回表は無得点、6回表も無得点。7回表も得点できず、8回、9回もスコアボードに「0」が並んだ。序盤の猛攻で大量リードを奪いながら、中盤以降に突き放せなかったことが、終盤の緊迫感につながっていく。

7-0から3点差へ、巨人の反撃で流れが一変

試合の空気が変わり始めたのは6回裏だった。ここまで無失点で投げていた阪神先発・髙橋遥人に対し、巨人は先頭の平山功太が右翼への二塁打で出塁する。巨人はここで代走・松本剛を送った。キャベッジは一ゴロ、吉川尚輝も一ゴロに倒れたが、二死三塁となった場面で4番・ダルベックが左前適時打。巨人が1点を返し、スコアは7-1となった。

この1点だけであれば、まだ阪神のリードは6点あった。だが、試合は終盤へ向かうにつれて、少しずつ巨人側にも反撃の足場が生まれていた。阪神は序盤の7点以降、追加点を奪えず、攻撃の圧力が弱まっていた。逆に巨人は6回にようやく得点を刻み、反撃のきっかけをつかんだ。

そして7回裏、阪神にとって最も苦しい場面が訪れる。巨人は門脇誠が中堅への三塁打で出塁。二死三塁の好機をつくると、続く松本剛が左前適時打を放ち、2点目を奪った。これで7-2。さらにキャベッジが左翼席へ8号2ラン。スコアは一気に7-4となった。7点差が3点差。東京ドームの試合は、完全にわからない展開へと変わった。

阪神から見れば、7-0から7-4まで詰め寄られたことは、決して軽く見られない展開だった。6回に1点、7回に3点。しかも7回は三塁打、適時打、本塁打と長打を絡めて得点を重ねられた。大量リードを奪った試合でありながら、相手に流れを渡しかけた場面だった。

髙橋遥人は6回2/3を投げ、89球、被安打8、被本塁打1、奪三振4、与四球1、4失点4自責点。5勝目を挙げたが、7回に巨人打線の反撃を受けたことで、試合は終盤に緊張感を帯びた。6回までの内容と7回の失点が、同じ試合の中でくっきりと分かれた形となった。

阪神ベンチは7回裏、キャベッジの2ランで3点差に迫られた後、髙橋から及川雅貴へ継投した。及川は吉川尚輝を遊直に打ち取り、3アウト。わずか3球で流れを止めた。このアウトは大きかった。もしここでさらに走者を出していれば、巨人の勢いはさらに増していた可能性がある。だが、阪神は3点差に迫られた直後の場面で、追加の傷口を広げなかった。

7-0から7-4。数字だけを見れば阪神リードはなお3点あったが、試合の体感は大きく変わっていた。大量リードで進んでいたはずのゲームが、終盤の1本で同点圏、さらに一発で同点という空気に近づいた。阪神にとっては、序盤の猛攻で築いた貯金を、いかに守り切るかが焦点となった。

 

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及川、ドリス、岩崎が踏ん張り、ヒヤヒヤの逃げ切り勝ち

7回裏の反撃を受けた阪神は、8回以降の守りが勝敗を分けた。8回裏のマウンドに上がったのはドリス。3点差とはいえ、巨人打線に再び火がつけば一気に試合が揺れる局面だった。ドリスは1回を投げ、26球、被安打1、奪三振2、与四球1、無失点。走者を出しながらも得点を許さず、ホールドを記録した。

この8回を無失点で切り抜けたことは、試合全体の中でも重要なポイントだった。巨人は7回に3点を奪い、追い上げムードをつくっていた。阪神が8回に失点していれば、9回はさらに重い空気で迎えることになっていた。しかしドリスがゼロでつないだことで、阪神は3点リードを保ったまま最終回へ進んだ。

9回裏は岩崎優が登板した。岩崎は1回を18球、被安打0、奪三振1、無失点で締め、今季8セーブ目を挙げた。7回に3点差まで迫られた試合を、最後は守護神が落ち着いて閉じた。阪神は終盤に流れを持っていかれかけながらも、及川、ドリス、岩崎の継投で巨人の反撃を封じた。

打線では、13安打7得点の中でも、森下翔太の存在感が際立った。初回には先制の中前適時打、3回には追加点となる適時二塁打。どちらも試合の流れを左右する一打だった。立石正広も、1番打者として攻撃を引っ張った。初回の二塁打、3回の中前打、4回の左前適時打と、序盤の大量得点に深く絡んだ。

佐藤輝明は4打数2安打1打点、大山悠輔は3打数1安打2打点1本塁打1四球。中軸が得点に直結する働きを見せた。坂本誠志郎、髙寺望夢も4回の追加点につながる出塁を果たし、下位から上位へつなぐ攻撃も機能した。阪神の13安打は、序盤に巨人を突き放すだけの破壊力を示した。

一方で、この試合は「快勝」とだけでは片づけられない内容でもあった。4回までに7点を奪いながら、5回以降は無得点。巨人のリリーフ陣を打ち崩せず、追加点を奪えなかったことで、終盤の反撃を許した。6回に1点、7回に3点を返され、7点差が3点差まで縮まった。勝利したとはいえ、大量リードの試合を最後まで完全に支配しきったわけではなかった。

それでも、勝ち切った事実は大きい。東京ドームで巨人を相手に、初回から主導権を握り、相手の反撃を受けながらもリードを守り抜いた。髙橋遥人は5勝目、岩崎優は8セーブ目。阪神は26勝17敗1分とし、首位ヤクルトに0.5ゲーム差の2位を守った。巨人との直接対決で白星を挙げたことは、順位争いの上でも意味を持つ一勝となった。

7-0から7-4。大量リードから一転、終盤に緊張が走った一戦だった。しかし阪神は崩れなかった。序盤の猛攻、森下と立石の躍動、大山の一発、そして終盤の継投。攻めて突き放し、迫られても守り切る。阪神は苦しみながらも巨人を振り切り、価値ある勝利を手にした。

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