サイトアイコン 虎キチCLUB

25年シーズン野手陣総括ー不動の1-5番体制で大量得点

25年シーズン野手陣総括ー不動の1-5番体制で大量得点

2025年シーズンの阪神タイガースは、「投手王国」と呼ばれるほど圧倒的な投手力を持ちつつ“攻撃力の向上”という課題を全員で乗り越えたシーズンだった。

藤川球児監督の就任1年目で、打線の再構築は避けて通れないテーマだったが、若虎の台頭、主力の復活、そして新しい攻撃スタイルの確立など、多くの「前進」が数字に表れたシーズンでもあった。

「爆発力よりも持続力」へ。若手と主力がかみ合った一年

2025年阪神の野手成績を見ると、打率3割超の規格外打者がいるわけではないが、打線全体に“途切れにくさ”が生まれた。

上位に“高打率カルテット”が並び、彼らがシーズンを通して出塁し続けたことが、阪神の安定した試合運びを支えた。

これまでの阪神は「得点力不足」に悩む年が多かったが、2025年は走塁意識の向上、チーム打撃の徹底、若手の積極性が融合し、“繋がる打線”が明確に作られていた。


森下翔太 ― 打率.275、阪神の新たな「主軸」へ

2025年の野手陣で最も安定感と成長を見せた選手は、間違いなく森下だった。

阪神ファンの間では「ついに“本物の右の主軸”が育った」という声が増えたが、その評価は数字で完全に裏付けられている。

●打率.275
●151安打
●89打点
●選球眼の向上(四球54)

特に評価すべきは、安打の多さ。豪快なホームランに目を取られがちだが、シュアなバッティングは度々チームの危機を救った。3番でしっかり機能し、勝負強さも増した。未来の阪神打線の中心は彼だと、誰もが確信したシーズンだった。


近本光司 ― 打率.279、出塁と機動力は健在

近本は数字を見ると“例年通りの高水準”。特筆すべきは次の点だ。

✅ 四球60
✅ 出塁率.348
✅ 160安打

特に出塁率が高いことが、2025年打線の安定に直結した。
藤川監督が「攻撃の生命線は近本」と言ったように、1番としての仕事を完璧に遂行。走塁面でも全年代屈指で、進塁能力はリーグトップ級。彼が1番に立つだけで試合の“空気”が変わる。


中野拓夢 ― 打率.282、チーム最高の「つなぎ役」

中野は「打線の呼吸」を整える存在だった。2番として“つなぎ”を最優先する姿勢は、野手陣で最も評価されるべき点。

●追い込まれてからの打率が高い
●走力があり19盗塁を記録
●犠打44

これだけ器用な打者はNPB全体でも稀で、2025年阪神の“攻撃の潤滑油”の象徴と言える。


前川右京 ― 打率.246、若虎の中核へ成長

シーズンを通して最も驚異的な成長を見せたのは前川だ。

打率.246ながら勝負強さが印象に残る。得点圏でも強く、勝負所で“落ち着いて打てる”若手は稀有な存在である。

●48安打
●出塁率.297
●長打力に優れる

ただ「打率が高い」だけではなく、“質の高い出塁”を続けた点が大きい。特に終盤戦では「阪神の未来の3番」という声がファンの間でも自然に聞こえ始めた。


佐藤輝明 ― 本塁打40、阪神の“破壊力”

 

チーム最多の本塁打40本。
チーム全体での長打力不足を考えれば、佐藤輝は“絶対に必要な打者”だった。
打率.277・三振163は課題が残るものの、4番の重責を果たしてくれた。長打力という観点で言えば、彼は阪神打線の中で唯一無二の存在。

●二塁打34
●102打点
●得点圏での強さ

ホームランが増えたのは調子が安定している証拠でもある。

2026年、さらに伸びる可能性は十分。阪神が来季も優勝争いをするためには、サトテルの“爆発”が不可欠だ。


大山悠輔 ― 打率.264でも価値は大

数字だけ見れば物足りない。しかし阪神ファンなら誰もが知っている。「大山の存在があるから打線は締まる」。

●13本塁打
●75打点
●選球眼の良さ(四球74)

特に得点圏での集中力と、守備の安定感。数字以上に“チームへの貢献値が高い選手”だった。藤川監督も「彼が真ん中にいるだけで相手は嫌がる」と語っており、阪神の精神的支柱としての役割は何より大きい。

 

Tiktok動画はこちら

 

 


木浪聖也 ― 打率.193、“8番ショートの理想形”

「恐怖の8番」として要所で活躍を見せてくれた存在。

●守備力はチームトップクラス
●35安打
●三振数48

来季はスタメン定着を目指したい。


小幡・髙寺・熊谷 ― 層の厚みを支えた存在

2025年の阪神は“控え組の貢献”が大きい。彼らはいずれも出場機会が多く、試合途中の守備固め・走塁・代打で高いレベルを見せた。

✅ 小幡竜平(打率.223・守備は安定)
✅ 髙寺望夢(打率.231・巧打と機動力)
✅ 熊谷敬宥(打率.224・ユーティリティ性)

数字以上に試合終盤の“勝負所”で活躍する選手が多かったのが特徴で、藤川監督が「ベンチメンバー全員で勝つ」という意識を浸透させたシーズンだった。


「投手王国+機動力+若虎の打力」で2026年へ

2025年阪神野手陣を総括すると、次のように言える。

●不動の高打率オーダー(近本・中野・森下・佐藤輝・大山)を形成
●出塁率の高い打者が増えた
●長打力は森下・佐藤・大山が支えた
●若手の成長曲線が明確
●守備力が全体的に高い


✅ 2025年の課題

●チーム全体の長打力不足
●中軸の“爆発力”が弱い
●追い上げの展開で勝ち切る試合が少ない


✅ 2026年へむけた希望

●森下・佐藤輝・大山が“3割トリオ”としてさらなる爆発
●近本・中野の鉄板1・2番
●佐藤輝の長打さらに増加
●大山の復調
●若手の層がさらに厚くなる

阪神は2025年、“投手王国 × 高打率打線 × 守備力 × 若手の台頭”という理想的な布陣を作り上げた。

その中心には、間違いなくこの野手陣がいた。

モバイルバージョンを終了